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【琉球】小野伸二がJ2開幕戦、切り札で攻撃牽引「ボールを持てる時間は長かったけれど」

琉球の小野伸二。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

CKのキッカーを務め、さらにミドルレンジからのショットで見せ場を作る。

[J2 1節] 千葉1-0琉球/2020年2月23日/フクダ電子アリーナ

 FC琉球の小野伸二はJ2リーグ開幕戦のジェフユナイテッド市原・千葉戦、0-1と1点リードされた80分に風間宏希と代わり、チーム3枚目のカードの「切り札」でピッチに立ち司令塔として攻撃の手をさらに強めた。しかしゴールネットを揺らすことができず、結局そのまま敗戦。2020シーズン初戦を白星で飾ることはできなかった。

 小野は試合後、悔しそうに語った。

「ボールを持てる時間は非常に長かったので、僕らは相手の嫌がるところに、パスを出したり、顔を出したりすることが求められました。ただ、相手も最後のところで体を張ってきていましたし、そう簡単にはいきませんでした」

 ポゼッションにこだわって、試合を支配して勝利を狙う――。チームとして意図するスタイルは示せた。しかし……千葉の固い守備を前に、ゴールを奪い切ることはできなかった。

 とはいえ琉球の7番は、この開幕戦を前向きに捉えていた。

「いいスタートとは言い切れないですけれど、みんながここに向けていい準備をしてきたことだけは間違いありません。次の試合、また気持ちを切り替えてやっていきたいと思います」

 投入直後にコーナーキック、さらにはサイドチェンジ、87分にはミドルレンジから強烈なショットを放って、GK新井章太の正面を突きセーブされてしまった。小野の魅力は、その短い出場時間の中にも凝縮されていた。

 2節は2月29日(15:03開始予定)、ファジアーノ岡山とタピック県総ひやごんスタジアムでホーム開幕戦を迎える。

「継続して1試合、1試合を大切にやっていきたいと思います」

 果たして先発起用はあるか。40歳の小野の沖縄での2シーズン目の戦いが幕を開けた。

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[文:サカノワ編集グループ]