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【新型コロナ】Jリーグに影響?タイリーグが4月17日まで延期決定

昨年のACL、ブリーラム・ユナイテッドが浦和レッズと対戦。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

3月1日まで4節の試合を実施。タイ国内で感染拡大、保健省の方針を踏まえて。

 タイ王国のタイリーグ(トヨタ・タイリーグ)は3月3日、新型コロナウイルスの感染拡大と予防のため、同日から4月17日まで開催予定だった全試合を延期すると発表した。拡散を防ぐためのタイ保健省の方針を踏まえて決定したという。

 タイリーグは2月16日に開幕を迎え、3月1日まで4節分の試合を行っている。タイでもコロナウイルスの感染が拡大していて、すでに42人の感染を確認。2月29日にデング熱で入院していた32歳の男性患者がコロナウイルスとの合併症を起こしたあとに亡くなった(2月16日の時点ではコロナウイルスに罹患していなかったため、コロナウイルスが直接的な死因であるのかどうか、また関係性についても詳しく調べているという)。こうした状況を受けて一気に緊張が高まっている。

 そしてタイ保健省の方針により、タイリーグは今週末から4節分の延期を発表した。日本と同様に、今後の感染ピークを抑えることが狙いだと分かる。また、現在気温30度前後あるタイでも感染が広がりつつあるというのは気になる点ではある。

 果たして、3月18日に再開を予定しているJリーグにも、このタイリーグの判断が何かしら影響するのだろうか。タイ国内の今後の状況も、一つの指標にはなってきそうである。

 Jリーグは3月2日、NPB(一般社団法人日本野球機)と共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を発足。「専門家チーム」を置いて、有識者からの意見を踏まえて、新型コロナウイルスの感染状況を的確に収集・分析し、試合の開催やスタジアム運営のありかた、選手などの感染防止に関する情報や対策を両法人間で正確に共有し合うことになった。

 専門家チーム(※各地域に専門のアドバイザーを置くことを可能とする)には、賀来満夫氏(東北医科薬科大医学部)、三鴨廣繁氏(愛知医科大大学院)、舘田一博氏(東邦大医学部)が選ばれている。意思決定は、この連絡会議で得た知見をもとに、それぞれが独自に行う。

 Jリーグは2月16日にルヴァンカップ、21日から23日にかけてJ1とJ2リーグの開幕戦(1節)が行われた。しかし新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、25日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議にて「これから1~2週間が急速な拡大に進むか収束できるかの瀬戸際になる」との見解が発表された。そこでJリーグは3月15日までのJ1・J2・J3・ルヴァンカップの全公式戦94試合の中断と延期を決定した。

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[文:サカノワ編集グループ]

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