【なでしこ】東京五輪前哨戦、高倉監督は「調子のいい選手、適材適所」を重視へ。初戦スペイン戦!
練習する(左から)長谷川唯、中島依美、猶本光。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
オリンピックでは「18人全員が戦力」と想定し、今回スペイン、イングランド、米国との3連戦に臨む。
[She Believes Cup 1節] 日本女子代表 – スペイン女子代表/2020年3月5日(日本時間6日6:15キックオフ)/オーランド・シティ・スタジアム
日本女子代表(なでしこジャパン)が東京オリンピックの前哨戦と言える強豪4か国によるアメリカでの親善大会『She Believes Cup』に臨む。日本はまず日本時間の6日早朝、スペイン女子代表と対戦する。ほかにイングランド、アメリカが臨む。
FIFAランキングはアメリカ1位、イングランド6位、日本10位、スペイン13位。
日本の高倉麻子監督はスペイン戦前の記者会見で、次のように抱負を語った。
「(選手たちは)積極的に取り組んでくれて、昨年のE-1東アジア選手権からの積み上げを感じています。スペインは技術が高く、ボールを大事につなぐところは日本と似ていて、とてもシステマチック。ただやってくることは分かりやすく、選手も学習していると思います。あとはボールを持った時にいかにゴールまで持っていけるか、なんと言っても決め切れるかが勝負どころだと思います」
東京五輪には参戦しないスペインとの対戦ではあるが、「もちろん対策は練りますが、まずボールを持った時のクオリティ、守備の時の強度、ポジショニングのクオリティを上げていくことに集中したい」と位置付ける。
そして、東京五輪を目前に控えた、最後の実力国との国際大会となる。選手選考とともに、ある程度のシミュレーションの場とも捉える。
「試すというよりは、オリンピックは18人で戦うこと、夏場の連戦であることを考えると、全員が戦力であるというイメージ。固定というより、その時に調子のいい選手であり、相手による適材適所を考えながら並べていければと思います」
スペイン、イングランド、アメリカと、次第にFIFAランキングが上がっていく。ある意味、トーナメントを想定した戦いにもなる。
「初戦はどの大会も大事。(3試合について)全部勝ちたい。勝ち切るチームになるという意味で、3つ勝ち切りたいと思います」
そのように、なでしことして不足してきた「勝負」へのこだわりを、より意識して押し出していきたいということだ。
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[協力:早草紀子]