大迫のブレーメンはTV収入など最大約190億円の損失も。ドイツは5月再開が現実的か
ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
このままシーズンが終了した場合には。ただしEURO中止で試合開催には光明が差す。
ブレーメンの地元紙『ヴェーザー・クリエル』は3月21日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いドイツのブンデスリーガが中断するなかで、日本代表FW大迫勇也の所属するヴェルダー・ブレーメンの経済的損失に関するレポートを掲載した。
EURO2020が1年延期が決定したことに伴い、ブンデスリーガが6月末まで開催可能になったことで、試合開催への光明は差したという。
一方、もしも、このままシーズン終了を迎えた場合、ブレーメンの地域全体でTV収入・放映権料1600万ユーロ(約190億円)の損失が見込まれ、さらにクラブはチケット・スポンサー料なども入ってこなくなる。ブレーメンのクラウス・フィルブリーCEO(最高経営責任者)は、「もしも、大規模なメルトダウンが起きた場合、選手たちと給与の削減についても話し合わなければいけなくなります」とも話している。
一方、シーズン終了できるという希望を持ちつつ、「5月までプレーできない」という可能性についても認識している。その場合には、中3日で試合が続き、何かあった場合には「無観客試合(=ゴーストゲーム)を行わなければいけない」という。再開された場合は、ゴーストゲームも受け入れなければいけないという考えだ。
そして選手とは6月30日まで契約を結んでいて、つまりその日で「失効」する。クラブとしては、その日までにあらゆる措置を講じるということだ。
ブレーメンはこれまでのところ、ブンデスリーガ4勝6分14敗の勝点18で、18チーム中17位と2部リーグへの自動降格圏にいる。大迫はリーグ18試合・4得点・1アシスト、DFBカップ(ドイツカップ)4試合・1得点・2アシストを記録している。
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[文:サカノワ編集グループ]