【大分】岩田智輝が東京五輪1年延期に「当落線上より厳しい立ち位置にいた。むしろチャンス」と前向きに捉える

大分の岩田智輝。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

中断期間は英語を勉強。今年に入り読書にも時間を費やす。「怒らないように、熱く冷静になりたい」

 日本代表とU-23日本代表に選ばれる大分トリニータのDF岩田智輝が4月30日、ビデオ会議システムを通じたメディア取材に応じて、新型コロナウイルスの影響によってあらゆる活動が休止されるなか、現在の心境とともに1年延期された東京オリンピックへの思いなどを語った。

 岩田は現在、体力を落とさないように自宅での筋力トレーニングや周辺で1日平均8キロほど長い距離を走るなど、自主練習を実施。3食を基本的には自炊し、この中断期間には英語の勉強を開始した。また今年から読書にも時間を費やしている。

 最近読んだ著書は、チームメイトの小林裕紀から勧められた『書斎の鍵 (父が遺した「人生の奇跡」)  』、父親から読めと言われた京セラ創業者の稲盛和夫さんが執筆した『心。』、さらには『怒らない禅の作法』など。

「(プレー中)すぐ怒ってしまうので、怒らないことを大事にしようかと思っています。どんな時でも、熱く冷静になりたいです」

 岩田はそう語り、読書を通じて自らを客観的に捉える時間にもなっているということだ。

 また、東京五輪の開催は来年7月に、1年延期された。ただ、今年1月にタイで開催されたU-23アジア選手権(東京五輪予選)で結果を残せなかったこともあり、岩田はむしろ進化を遂げる機会だと前向きに捉える。

「自分は(東京五輪のメンバー入りに向けて)当落線上というより厳しい立ち位置にいました。自分にとって、ここからはすごく大きな1年になります。この1年間延びることで、さらに成長できると思うので、チャンスだと捉えています。(年齢制限が24歳に引き上げられたが)もしも(年齢制限が23歳のままで)出られなかったら、出られなったとして、それは仕方ないという気持ちでいました。そこまで一喜一憂しませんでした。出られたらラッキーだと思っていました」

 そうしたなか、片野坂知宏監督からも「気持ちを落とさず、やることはやろう!」と声を掛けられ、背中を押されたそうだ。

オンラインでの取材に応じた大分の岩田智輝。(C)SAKANOWA

 ちょうどこの日、Jリーグの6月7日までの試合延期が発表された(大分は5月31日の16節、ホームでの鹿島アントラーズ戦が追加)。やはり、サッカー選手。新型コロナウイルスの鎮静を願う一方、1日も早くピッチに立ちたい。岩田もその気持ちを強める。

「サッカーは、人と蹴ってこそ成り立つ競技。やはり寂しいです」「今までは当たり前にできていた普通のことが、こうした状況になり、当たり前ではなかったのだと実感しています。(リーグ再開時には)サッカーをすごく楽しんでいることが伝わるようなプレーをしたい。サポーターの皆さんからも心待ちにしているという言葉をたくさんいただいています。サッカーを観て、改めて楽しいなと思えるプレーをしたいです」

 そして「あなたが休んでいる時、私は練習しています。あなたが練習している時、もちろん私は練習をしています」というボクシングの元最強王者フロイド・メイウェザーの言葉を胸に、「けっこう筋肉はパンパンに張っています」と岩田は今できることに精一杯努め、再開の日を待つ。

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[取材・文:塚越始]

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