ソシエダ会長が久保建英の獲得「可能性はある」。一方スペイン代表の攻撃的レフティ補強に成功
久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
レアル・マドリードとの交渉、進捗具合は!?
スペイン1部レアル・ソシエダのヨキン・アペリベイ会長が7月11日、メディア取材に応じて、今後の補強について語った。そのなかで、噂されてきたレアル・マドリードが保有権を持つ日本代表MF久保建英の獲得について質問を受けると、複数の選手と現在接触していて「(新戦力の補強は)可能性があります」と答えた。
スペインメディア『エル・デスマルケ』が、アペリベイ会長に直接取材した一問一答を掲載。新シーズンに向けて、これまでセルタ・デ・ビーゴからスペイン代表MFブライス・メンデス、アンジェSCOからU-21フランス代表FWの18歳モハメド=アリ・チョーを獲得(Bチームからの昇格も2人)。
さらに「3人目の新戦力」について、アペリベイ会長は次のように答えている。
「(次に発表される選手は?)3度目の補強を行って終える可能性もありますが、いろいろ様子を見ています」
「(久保の交渉は?)現時点で、私たちは様々な選手を見ています。もしも具体的な話があればお伝えしますが、話をしている選手は複数いて、3人目の選手が来る可能性は大いにあります」
そのようにアペリベイ会長は“Take KUBO”への具体的な言及は避けているものの、その質問を否定していない。レアル・マドリードと何かしらの接触はこれまでにあったと見さそうだ。
ただしレアル・ソシエダが先日獲得を発表したブライス・メンデスは久保と同じレフティで、右サイドを主戦場に中央でもオプションでプレーできる攻撃的ミッドフィルダーである。しかも、ダビド・シルバ、ミケル・メリーノと昨季主力だった左利きの中盤も二人いる(パリ・サンジェルマンからのレンタルでプレーした左MFのラフィーニャもレフティだった)。
そう考えると、過去3年レンタルという立場で苦しんできた久保だが、改めてチーム内の難しい立ち位置からのスタートを強いられることも考えられる。もちろん、これまで以上に進化を遂げているだけに、その分厚い選手層に挑む価値は十分あるとも言えるかもしれない。
そういった背景からも、好成績を収めるものの高齢化が進んでいるだけに、ソシエダが21歳の久保の完全移籍にこだわってきた理由(ダビド・シルバからのバトンタッチなど)も見えてくる。
ソシエダとマドリードの交渉は進んでいるのか? 停滞しているのか? それぞれにいろいろな思惑も絡んできそうで、久保サイドも一体何を優先するのか――。
レアル・マドリードの練習で見せる好パフォーマンスにより注目度も高まる久保だが、その動向がさらに多くのサッカーファンの関心事となってきている。
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