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W杯出場権獲得、主役は久保建英「何よりもみんなを安心させたかった」「そんなの気にしていたら脱いでいない」。ユニフォームを脱ぎ叫んだゴールシーン、その瞬間の気持ちは!?

W杯出場を決めて喜ぶ(右から)久保建英、鎌田大地、伊東純也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「決める予定なんてあったら、ゴールセレブレーションぐらいしていますよ」

[北中米W杯アジア最終予選 グループC 第7戦] 日本代表 2–0 バーレーン代表 / 2025年3月20日19:35 / 埼玉スタジアム2002

 北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選(3次予選)、サッカー日本代表が久保建英の1ゴール・1アシストの活躍で、バーレーン代表に2-0の勝利を収めた。日本はC組6勝1分の無敗で北中米W杯の出場権を獲得。1998年のフランス大会から、8大会連続でのW杯出場を決めた。

「何をしようか迷っていたんです。結果的にどうしようか迷って、ちょっと先走っちゃいました」

 試合を決定づける87分のニアを貫く一撃。ユニフォームを脱いだゴールパフォーマンスは、理屈抜きに感情を爆発させたのだという。

 久保は試合後、「(ユニフォームを脱ごうと決めていた?)決める予定なんてあったら、ゴールセレブレーションぐらいしていますよ。(時間やイエローカードをもらうことなど気にした?)そんなこと気にしていたら脱がないです」と、とにかく気持ちを爆発させたのだと明かした。

 ちなみに2023年1月のラ・リーガでのアスレチック・ビルバオとのバスクダービーでは37分という早い時間にゴールを決めたあとユニフォームを脱ぎイエローカードを受けていたが……「あれは反省しています」と苦笑いを浮かべた。

 強行日程のなかフル出場しての大暴れ。久保は胸を張って言った。

「何よりもみんなを安心させたい気持ちで、僕はプレーしていました。みんなやっぱり負けちゃいけないと、少しいろんなところで、気持ちは入っていたものの、その分、固さがあり、そのなかで僕がなんとかチームを落ち着かせたい、楽にしたいと思っていました」

 そんなスタンスからチーム全体を牽引する圧巻の活躍ぶりを披露。とりわけ鎌田大地との2シャドーは、未来への希望を抱かせる魅力的なコンビネーションを見せた。

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 最終予選の第7戦、日本がホームで8大会連続となるW杯の出場権を獲得。23歳のレフティ久保が主役となって、その”世界一挑戦への通過点”となる切符を日本にもたらした。

Posted by 塚越始