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【鹿島】今日新潟と練習試合、ザーゴ流サイドハーフ和泉竜司は「ボール保持にも、得点にも関わっていく」

鹿島の和泉竜司(2020年2月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

相手には分からない、自分たちの「共有意識」を持てるようにトレーニングを積んできた。

 J1リーグの鹿島アントラーズが6月13日、アルビレックス新潟とトレーニングマッチを行う。一般・メディアとも非公開で、7月4日のリーグ再開に向けた貴重な“リスタート”の場となる。

 和泉竜司が12日の練習後にオンラインでのメディア取材に応じ、「久しぶりの試合で、しっかりとゲーム感や試合体力を取り戻し、慣れていきたいです。チームとしてやるべきことを再確認し、ゲームでの完成度を上げていきたい」と抱負を語った。

 新型コロナウイルスの影響による中断前の公式戦3試合、鹿島はいずれもゴールを奪えず敗れている。ただ和泉は、シュートまで持ち込むプロセスができていたと感触を得ていたという。

「中断する前も形として出てくるようになってきていました。最後決めきる精度は個人のこだわるべき部分で、一人ひとりやっていくしかないと思います。そこまで行く形は中断前もできていて、今も継続してやれています。精度でありコミュニケーションを高め、相手には分からない、自分たちの共有意識を持てるように、日々トレーニングをしてきています。しっかり試す部分もチャレンジしていきたいです」

 そのようにチームとしての積み重ねを示したいと抱負を語る。

 ザーゴ監督のもとでの4-4-2のサイドハーフは、スペースを突きながらパスを受けて、攻撃のリズムを作り出す役割を求められる。

「タイミングよく背後に動き出すところや足元で受ける動き、両方とも求められています。ボールに関わることを要求されているので、ボール保持にも、得点にも関わる、すごく大事なポジションだと思います」

 何よりトレーニングで、中断前からの「積み上げ」を実感している。それだけに、この新潟との試合は、果たして通用するのか――和泉もとても楽しみにしている。

「練習ではすごく(選手同士の)距離感も良く、コンビネーションから背後に入れたりするイメージもできています。そこが試合でどのようにできるのか。その距離感やポジションだったり、そういったコミュニケーションも取れています。試合中も確認し合いながら、いい距離感を保てるようにやって、試すだけでなく確認していきたいです」

 今季名古屋グランパスから加入し背番号11をつける。7月4日のリーグ再開に照準を当てて走り出した鹿島の和泉が徐々にピッチを高めている。

オンラインでの取材に応じた鹿島の和泉竜司。(C)KASHIMA ANTLERS
トレーニングを行う鹿島の和泉竜司。(C)KASHIMA ANTLERS

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[取材・文:塚越始]

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