【鹿島】新人4人を内田篤人が「結構やるよ」と太鼓判「でも、これは書いておいていいですよ…」
練習で笑顔を見せる鹿島の内田篤人(2番)。(C)KASHIMA ANTLERS
染野、荒木、松村、GK山田。やりますよ、彼らは――。
新型コロナウイルスにより中断していたJリーグの新たな日程が、6月15日に発表された。J1リーグの鹿島アントラーズは7月4日、リモートマッチ(無観客試合)によるアウェーの川崎フロンターレ戦で再開することが決まった。8日にはホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦。観客動員が一部認められる予定(詳細未定)の12日にアウェー浦和レッズ戦、そして18日にホームで横浜F・マリノス戦を迎える。
そうしたなか、DF内田篤人が6月15日にオンラインによる取材に応じ、シーズン再開後の鹿島の戦いについて展望した。
――鹿島は勢いのある若手もいて、選手層の面ではプラスではないか?
そのような質問を受けた32歳になった背番号2は、次のように答えた。
「選手層と言うか、特に新人4人は『結構やるよ』と思います。染野(唯月)(←尚志高校)、荒木(遼太郎)(←東福岡高校)、松村(優太)(←静岡学園高校)、ゴールキーパーの山田(大樹)(←鹿島ユース)。やりますよ、彼らは」
そのように高校から加入した3人、ユースから昇格した山田の計4人のルーキーに“太鼓判”を押していた。
「いい高卒の選手を鹿島は獲ったんじゃない? という感じかな。僕の中では、(4人は)しっかりしているなと思います。何年かすれば、アントラーズのスタメンをがっちり確保できる感じもなくはないし、何だったら来季にも、という選手たちだと思います。特徴があって面白いですね、若い選手たちは」
鹿島の歴史を紡いできた内田は、そのように新人カルテットの可能性を感じ取っていた。
ただし、これだけで話は終わらない。こんなエピソードが語られた。
「それに、かわいい。今、車の運転免許を取りにいっているそうです。でも、仮免を落ちたって言っていたわ。そんな感じですよ、鹿島の選手層は。『仮免を落ちた』は書いておいていいですから(笑)」
そのようにピッチ上で魅せるセンスとは裏腹に、運転免許取得に悪戦苦闘する“裏話”も明かされてしまった。内田とすれば、そこは突破しておけよという思いとともに、仮免不合格で思い悩む姿が愛おしくも映ったのだろう。ただ一方、プロ15年目に突入した内田もまた、日々爆発的な進化を遂げる4人から、たくさんのパワーをもらっているようだった。
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[取材・文:塚越始]