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【浦和】柴戸海が悔やんだ1失点後「『次に失点しないこと』を統一できなかった」。2-6で名古屋に大敗

浦和の柴戸海(2020年2月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

12シーズンぶりの大量失点。「チームを勝たせられる選手に」と誓う。

[J1 9節] 名古屋 6-2 浦和/2020年8月8日/豊田スタジアム

 J1リーグの浦和レッズが12シーズンぶりの6失点を喫し、名古屋グランパスに2-6で敗れた。開始9分、10分に両サイドを攻略されて前田直輝に2ゴールを奪われると、その後、前半のみで5失点。後半に入り50分には前田にこの日4点目を決められて大敗を喫した。

 ボランチで3試合ぶりに先発フル出場した柴戸海が試合後、オンラインによるメディア対応に登場。厳しい表情で、試合中に修正を図れなかったことを悔やんだ。

「チームとして、どこからプレスをかけてハメていくのか。まずそこがチームとして上手くいかなかった一つでした。タテにボールが入った時、相手の金崎選手のボールが収まってしまうことが多く、そこからサイドのマテウス選手、前田選手に走り負けてしまい、多くの失点を招いてしまいました」

 特に悔やんだのが、先制点を与えたあとだった。冷静に振り返ると、そこでチームの意思を統一できなかった。柴戸は次のように振り返り、反省点を抽出した。

「1失点してしまったあと、『次の失点をしてはいけない』というところを統一できませんでした。まずピッチレベルで改善することにつなげないといけなかった。失点したあとの時間帯、少し慎重に、より集中してプレーしなければいけませんでした。相手がどう対策するかより、まず自分たちがどうするのか、それが大前提の一つになってきます。それができるようになってから、相手がどう出てくるのか、ピッチレベルで感じながら、チームとして対策を立てられるのではないかと思います」

 悪夢のような6失点……その責任を痛感していた。周囲やベンチからの指示を待つだけでなく、チームの“心臓”を担う選手として働きかけていかなければいけない、と。

「(試合に出場できている)手応えはあっても、チームが勝たなければ、自分の良さを出せたとしても意味がありません。勝てる選手、チームを勝たせられる選手になっていきたいです」

 浦和を勝たせるために、自分には何ができるのか。柴戸はそう自問自答していた。

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[取材・文:塚越始]

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