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【鹿島×神戸】イニエスタ茫然。荒木遼太郎AT同点弾!高卒新人4人揃ってピッチに立ちドラマを演じる

鹿島の荒木遼太郎。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ダンクレーが豪快ボレー弾でJ1初ゴール。フィンク監督は「最後の15分までは…」と嘆く。

[J1 10節] 鹿島 2-2 神戸/2020年8月16日/カシマサッカースタジアム

 鹿島アントラーズが荒木遼太郎のアディショナルタイムのプロ初ゴールで、ヴィッセル神戸に2-2で追い付いてみせた。神戸はアンドレス・イニエスタを起点に2点を奪ってリードを保っていたが、土壇場で勝点3を取りこぼした。

 19分、イニエスタの左コーナーキックから、ニアサイドで潰し合ったあと、ファーサイドの大﨑玲央が折り返し、ダンクレーが豪快なボレー弾でJ1初ゴールを奪取。アウェーチームが先制に成功する。

 しかし鹿島も負けていない。38分、エヴェラウドが滞空時間の長いジャンプヘッドでゴールネットを揺らし、1-1と追い付く。

 それでも61分、イニエスタを起点とした連係から、最後は郷家友太が鮮やかに決めて、アウェーチームが再びリードを奪う。

 その後は両チームともに選手を次々と交代。70分過ぎには鹿島のザーゴ監督が「4枚替え」を敢行。さらに先のルヴァンカップで決勝点を決めていた松村雄太も切り札で投入される。

 迎えたアディショナルタイム、ドラマが起きる。染野唯月のパスに飛び込んだ荒木遼太郎が右足を振り抜き、2-2に! ホームチームが土壇場で2-2に追い付いてみせた。鹿島は鹿島ユースから昇格した山田大樹を含め、高卒新人4人がピッチに立ち、この勝点1獲得に貢献した。

 神戸のトルステン・フィンク監督は「残念な気持ちが強いです。いいプレッシングをして、うまくチャンスにつなげられていました。最後の15分まではいいゲームができていました。しかしそこからボールロストが相次ぎ、失点シーンもCKにするのかシュートにするのか曖昧になり、そこからボールを失い失点してしまいました」と悔やんだ。

 一方、鹿島のザーゴ監督は「経験豊富な選手が数多く揃うチーム相手に、非常に難しい試合になりました。活性化を図って起用した若い選手たちが活躍し、戦略を立てて実行してくれた、グループとして掴んだ勝利に値する勝点1だったと思います。最後までインテンシティをキープして戦ってくれました」と、この勝点1獲得を評価していた。

 両チームの選手は次の通り。

▽鹿島アントラーズ
GK
38 山田 大樹
DF
22 広瀬 陸斗
(82分 27 松村 優太)
39 犬飼 智也
33 関川 郁万
14 永戸 勝也
MF
20 三竿 健斗
(73分 6 永木 亮太) 
4 レオ・シルバ
(73分 7 ファン・アラーノ)
11 和泉 竜司
(73分 26 荒木 遼太郎)
25 遠藤 康
(73分 19 染野 唯月)
FW
8 土居 聖真
9 エヴェラウド

▼控え
GK
1 クォン・スンテ
DF
3 奈良 竜樹

▽ヴィッセル神戸
GK
18 飯倉 大樹
DF
22 西 大伍
(90+2分 44 藤谷 壮)
33 ダンクレー
4 トーマス・フェルマーレン
24 酒井 高徳
MF
25 大﨑 玲央
5 山口 蛍
8 アンドレス・イニエスタ
(82分 6 セルジ・サンペール)
FW
41 小田 裕太郎
(68分 13 小川 慶治朗)
49 ドウグラス
(82分 9 藤本 憲明)
27 郷家 友太
(68分 14 安井 拓也)

▼控え
GK
1 前川 黛也
DF
3 渡部 博文

▼監督
トルステン・フィンク

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[文:サカノワ編集グループ]