【鹿島】内田篤人に遠藤康は「引退、止めた。意志固く止められなかった」。それよりG大阪戦で重視する唯一のこととは

鹿島の内田篤人(左)と遠藤康(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

昌子源との初対決に「さらに強くなったガンバに、負けるわけにはいかない」。

[J1 12節] 鹿島 – G大阪/2020年8月23日19:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズのMF遠藤康が8月21日、メディア取材に応じて、2日後のガンバ大阪戦に向けた抱負を語った。元同僚である昌子源との初めての対戦となりそうで、「負けるわけにはいかない」と強い決意を示す。

「(敗れた前節・横浜FC戦の失点は)審判に対していろいろあるとは思いますが(失点は、新ルールではハンドのファウルになり無効だったのでは……というシーンに)、足を絶対に止めてはいけないと思うようなプレー、失点の仕方だったと思っています。(G大阪に向けて)源は裏切り者、あまりコメントしたくない……というのは冗談です。源のような力のある選手が加わったガンバはさらに強くなったと思うので、それに負けじと、今いる鹿島のセンタ-バックもいい選手なので、その意味でも負けられません」

 そしてチームメイトである内田篤人の現役引退が発表された。いきなりこのG大阪戦が、同じ1988年生まれ(学年は内田が一つ上)である仲間のホームラストゲームという位置付けになった。

 しかし遠藤はその内田引退について問われると、「うーん……別にないかな。ウッチーの引退はどうでもいい。とにかく勝点3がほしいです」と真顔で言った。

 もちろん、遠藤にとって、鹿島の“先輩”であり時代を先駆してきた内田は特別な存在だ。ただ、シーズン真っただ中である以上、優先されるべきは『鹿島の勝利=勝点3』であるべきだと主張する。

「ウッチーのやることは、良くも悪くも、すべて格好いい。個人的には、ウッチーのやることは全て正しいと思っています。このタイミングで引退を発表するのも、ウッチーらしいなと僕は思いました。でも、さすがに(引退を)止めました。でも本人の意思が固かったので、止めようがなかったです」

 そのように内田に翻意させようと試みたものの、スパイクを脱ぐ決心は固かったと振り返る。

「(感慨のような思いは)それが、あまりありません。例えば、これが最終節であれば、ちょっと異なります。ただシーズン途中で、チームもまだ出来上がっていない不安定な時期です。そこまで僕の頭は器用でないから、内田さんのことより、まずチームのことで頭がいっぱいです」

 勝利のために――。2007年から鹿島一筋で戦ってきたアタッカーは、鹿島のDNAを象徴するように、目の前の戦いに勝つことのみに集中していた。それこそが内田であり、鹿島のためになると。

注目記事:【ドイツ紙】内田篤人引退に「皆から愛された偉大なるシャルカーがキャリアを終える」

[取材・文:塚越始]

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