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神戸、浦和…アギーレ元日本代表監督の争奪戦!?Jリーグからの打診を本人も認める

日本代表でのハビエル・アギーレ監督(左)と羽生直行通訳(右)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

昨季レガネスを途中から率いて、ラスト5戦負けなしの猛スパート。しかし2部降格により退任、現在フリー。

 元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏の動向が、にわかに注目を集めている。

 52歳のメキシコ人指揮官は、昨季途中からスペイン1部リーグのCDレガネスを率いて、最終節は優勝したレアル・マドリードと引き分けるなどラスト5試合負けなしの猛スパートに成功したものの残留圏にわずか勝点1足りず、2部降格が決定。アギーレ氏は退任をしていた(そこに柴崎岳が加入している)。

 するとスペインメディア『マルカ』で、アギーレ氏が9月18日にインタビューで登場。その雑談のなか、今後の可能性について問われた元日本代表指揮官は「二つの可能性がある」として、MLS(メジャーリーグサッカー)かJリーグの監督就任に向けた打診を受けていると明かしたのだ。

 さらに、このタイミングで、21日、ヴィッセル神戸はトルステン・フィンクの退任が決定した。果たして偶然だろうか。

 フィンク氏の家庭の事情を考慮しての神戸の決断だったという。ただ、来季を見据えると、このあと10月にJリーグの移籍市場が開く。しかも日程が再変更されたアジアチャンピオンズリーグは11月下旬から12月中旬と来季編成に向けて大事な時期に組み込まれている。アギーレ氏のいうコンタクトが神戸である、となれば辻褄や合点がいきそうだが――。

 スペインでの指揮歴は長く、ドイツ人のフィンク氏と比べれば、神戸の掲げる“バルセロナ路線”の香りは戻るかもしれない。ただ志向するスタイル的には、やや異なる人選ではある。

 もちろん、八百長の嫌疑により約半年で日本代表の監督を退くことになったが、テクニックとバトルを重視したメキシコ人らしいアギーレ氏のスタイルは魅力的で、多くの人に支持されていた。

 一方、接点があるとしてファンの間で待望論が出ているのが浦和だ。現在浦和では、アギーレ氏の日本代表時代の通訳だった羽生直行氏、さらにアギーレジャパンでの同僚だった浜野征哉氏もGKコーチを務める。3年計画を掲げるクラブのスタイルを考えると、むしろ神戸よりも相性は良さそうだが……。

 他にも今季限りでの監督退任が噂されているクラブはある。来季は最大4チームが降格になりそうなだけに、日本を知ったうえで華のあるサッカーを期待できるアギーレ氏の招へいに名乗りを挙げるクラブが出てくるのは、なんら不思議ではない。

 あとはタイミングだ。10月を前に、アギーレ氏を引き抜くクラブが出てくるのか。それは、やはり神戸なのか?

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[文:サカノワ編集グループ]

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