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【浦和】ホイブラーテンの重傷にスコルジャ監督「より処罰が重くても良かったと思う」

ホイブラーテンの負傷について自身の見解を示した浦和のスコルジャ監督。(C)SAKANOWA

神戸戦での判定を問われ、「今日もマリウスと話をしましたが…」。

[J1 33節]浦和 – C大阪/2024年10月5日16:00/埼玉スタジアム2002

 J1リーグ浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が10月3日、オンラインによる取材に応じて、2日後のセレッソ大阪戦に向けて抱負を語った。このなかで先日のヴィッセル神戸戦(●0-1)で、相手選手のキックを顔面に受けたマリウス・ホイブラーテンが、全治約4か月という右眼窩壁骨折、鼻骨骨折の重傷を負って手術を受けた件についても言及した。

 浮いたボールに対し、ホイブラーテンはヘッドでクリアしようとした。そこにシュートを放とうとした佐々木大樹のキックが入った。故意ではなかったものの、ホイブラーテンがクリアする態勢に入っていたなかでの危険なプレーだった。

 相手の足を足裏で踏んだかどうかなど仔細に焦点が当たるなか、本来こうした大きなケガを防ぐためにあるのがルールであり、このようなプレーや事象にこそレッドカードが出されるべきではないかという議論も出ている。日本サッカー協会の審判委員会もインパクトの強度、負傷の重さなども判定には影響するという見解を過去に示していた。

 質問を受けたスコルジャ監督は、次のように答えた。

「今日もマリウスと話をしましたが、現状、長期的に離脱してしまうという結果を考えると、より処罰が重くても良かったのかなと思います。しかしピッチ上ではレフェリーは近い距離で見ていましたし、副審やVARのサポートもあり、その時にとった主審の判定は間違ってはいなかったと思います」

 ”判定”について問われた指揮官は、次のようにも話した。

「時間を戻すことはできませんし、判定を覆すこともできません。レフェリーの判定について話すことは現時点では私にとって重要なポイントではありません。何日か経ってマリウスにとって大きなダメージがあることが分かりましたが、その瞬間、どのような結果になるのかは分からない状況での判定でもあります。ただ、もちろん選手、コーチングスタッフ、レフェリーともに、このようなケガを避けていかなければいけないと思います」

 また、これまで全試合フル出場していたホイブラーテンが離脱する影響について問われると、スコルジャ監督は佐藤瑶大にとってはチャンスでもあると期待を寄せた。

「どのような影響があるかは土曜日の試合を戦ったうえで見られると思います。マリウスのケガは同時に佐藤瑶大のチャンスでもあります。練習のなかでも佐藤瑶大のハードワークは見ていました。彼がプレーすることが、チームにとって強みになるかもしれません。(井上)黎生人と瑶大にとって、ディフェンスラインをまとめるという大きな役割は、簡単ではないかもしれません。彼らが組んで一緒にプレーしたのはニューカッスル戦が最後です。その時よりさらに良い連係が見られると思います」

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 神戸戦での厳しい敗戦を経て、ホームでのC大阪戦での勝利に向けて――。指揮官はそのように新たなセンターバックコンビの背中を押していた。

Posted by 塚越始