浦和が興梠&レオ2得点など6ゴール大勝、仙台泥沼の13試合勝ち星なし
浦和の長澤和輝(右)とエヴェルトン(2019年5月撮影)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
先制点の長澤「ボランチ1枚がどんどんペナルティエリアに入っていくように話があった」。
[J1 23節]浦和 6-0 仙台/2020年10月18日/埼玉スタジアム
J1リーグ23節、浦和レッズがベガルタ仙台に対し、興梠慎三とレオナルドの2得点など今季最多6ゴールを挙げて勝利を収めた。浦和は3試合負けなし。一方、負傷者の相次ぐ仙台は泥沼の13試合勝ち星なしで、3試合連続ノーゴールに終わった。
浦和は高い位置からのプレッシングがハマり、仙台に自由なビルドアップを許さない。すると8分、興梠のポストプレーからの縦パスを汰木康也がヒールで落とす。そこに飛び込んだ長澤和輝が、正確にシュートを収めて、ホームチームに先制点をもたらす。
さらに36分、マルティノスが左足で直接フリーキックを叩き込んで2-0にする。39分、興梠が自ら得たPKを奪取。51分にも興梠が追加点を奪い、J1歴代得点記録で前田遼一(現・FC岐阜)の154点に並んだ(今季リーグ7点目)。
さらに途中出場のレオナルドも2ゴールを決めて今季11得点に伸ばすとともに、浦和が6-0の大勝を収めた。
長澤は試合後の記者会見で、「大槻監督からはどんどんボランチ1枚が積極的にペナルティエリア内へ入っていくように話があり、チームとしての狙いを見せることができました。狙いとしていることが少しずつ表現できていると思うので、少しずつさらに精度を詰めていきたいと思います」と手応えを口にした。
また、大槻監督は次のように久々のホームでの勝利を喜んだ。
「これまでなかなかホームで勝てずにいましたが、スタジアムに来ていただいた皆さんに、良かったなと思って帰っていただけるような試合ができたのではないかと思います。こうした試合を続けていきたいです。前節と変わらないメンバーでスタートし、前へ行くことを表現してみましょう、という話をして臨みました。主体的にやるところを見せられて、これを続けていきたいです」
一方、仙台の木山隆之監督「厳しい敗戦。ミスや判断が失点に直結してしまいました。いろんなところの質をもうちょっと上げていかなければいけない。ただ現実を受け止め、粘り強くやっていくしかないと思います」と唇を噛んだ。
この試合から会場の約50パーセントにあたる2万4000人に開放され、9831人が来場した。
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[文:サカノワ編集グループ]