【長崎】エジガルが流血渾身ヘッド弾!新潟を下し暫定2位、J1昇格へ前進
手倉森誠監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
手倉森監督「攻勢の11月から、決着の12月へ」。
[J2 37節] 長崎 2-0 新潟/2020年11月28日/トランスコスモススタジアム長崎
J2リーグ37節、V・ファーレン長崎が富樫敬真とエジガル・ジュニオのゴールで、アルビレックス新潟に2-0の勝利を収めた。長崎は2試合ぶりの勝利で、3試合負けなし。アビスパ福岡は29日に試合があるため、長崎が暫定だがJ1昇格圏の2位に浮上した。
試合は長崎が主導権を握る一方、新潟も「体が軽く感じられ調子が良かった」というFW鄭大世を軸に脅威を与える展開に。迎えた30分、カイオ・セザールを起点に流れるような連係から、左SB江川湧清のクロスに、富樫がゴール中央で合わせて、ホームチームが先制に成功する。
その後はジリジリとした駆け引きが続く。そうしたなか、67分、大竹洋平の右足のクロスに、エジガル・ジュニオがヘッドで合わせて2点目を奪取! しかし競り合った田上大地と頭部を接触。倒れ込んだエジガルが頭から流血する姿も映像で映し出される。
すぐさまゴール裏で治療が行われ、エジガルはピッチに復帰。しかし2-0とリードを広げたこともあり、手倉森誠監督はすぐにエジガルをベンチに下げた。
前節の松本山雅FC戦はアディショナルタイム90+5分の失点で、1-1の同点に追い付かれていた。その反省を生かして、今回昇格争いのライバル相手に2点目を奪って、しかも無失点で勝ち切った。
新潟はJ1昇格の望みがほぼ潰えた。アルベルト監督は次のように語った。
「J1昇格は、数週間前から難しい状況にありました。ケガ人も多く、スポーツ面が理由ではなく選手が離れざるをえなくなり、またジュビロ磐田戦の判定にも疑問が残りました。アクシデントによる大きなケガで戦線離脱したことも影響しました。得点力不足や運に恵まれなかったもあり、来季はより幸運に恵まれることを願っています」
一方、手倉森監督は次のように語った。
「新潟はプレッシングが強くなり、ポゼッションもいろんな出入りをしながら仕掛けが上達しているので、しっかり対応していこうというゲームでした。目的の一つである、明日試合がある徳島と福岡にもプレッシャーを与えられました。攻勢の11月で最後勝てたことは大きい。そして決着の12月へ波に乗っていけそうです」
また、前半終了間際、相手にボールを渡すミスをしたGK徳重健太には「さすがに肝を冷やしたので、ハーフタイム『しっかり肝を入れろ』と言いました」とゲキを入れたそうだ。
長崎は勝点70として、29日に試合があるアビスパ福岡と並んだ。12月、いよいよラストスパートに突入する。
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[文:サカノワ編集グループ]