極悪タックルの中国人DFに「キラーキング」の異名。「全く反省していない」と過去二度の暴挙に香港紙言及。ACL上海申花対FC東京、ディエゴ負傷の波紋広がる
FC東京のディエゴ・オリヴェイラ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ベルギー代表アクセル・ビツェルは足を踏み付けられ、ブラジル人ドラドも脛を削られる。
[ACL GS5節] FC東京 – 蔚山現代/2020年11月30日19:00/エデュケーション・シティ・スタジアム(カタール・ドーハ)
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ(GS)、J1リーグのFC東京は11月30日、F組首位の蔚山現代FCと対戦する。勝てば勝点10で並ぶ。一方、3位で勝点6の中国超級リーグ上海申花は、オーストラリアAリーグのパース・グローリーFCと対戦する。
27日に行われた同4節、FC東京戦は上海申花に2-1の勝利を収めた。しかし上海申花DFチン・ション(秦昇)による、FC東京FWディエゴ・オリヴェイラに対する卑劣なスライディングタックルが波紋を広げている。
香港メディア『蘋果日報』は11月29日、改めてこのシーンについて検証するとともに、チン・ションの過去の暴挙にも言及している。
記事では、レッドカード相当であるものの、イエローカードで済んだこと。スローモーションで確認すると、チン・ションは明らかにディエゴ・オリヴェイラの足首を故意に狙い、視界の外から無謀なスライディングタックルをしていることが分かる点などに言及している。
この卑劣なプレーを受けて、チン・ションのウィキペディアのプロフィール欄に「キラーキング」と書き込まれ、中国国内のSNSでは「中国国民は生涯罰金を科すように提案している」ということなどを伝えている。
また、チン・ションが「全く反省していない」と、過去二度の暴挙にも触れている。
2017年、34歳だったチン・ションは天津健権のベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルの足を目の前で思い切り踏み付け、6か月の出場停止処分と12万元(約190万円)の罰金処分を科されている。ヴィツェルは翌年に中国を去り、ボルシア・ドルトムントへ移籍している。
さらに、大連人職業(当時・大連一方)に在籍していた2019年の中国超級リーグでも、河南建業のブラジル人ドラドの脛を削り大ケガを負わせているということだ。
FC東京に敗れた上海申花はグループ3位に転落。元韓国代表指揮官であるチェ・ガンヒ監督には、この悪質タックル問題も起きたことで「決勝トーナメント進出に向けて、大きなプレッシャーにさらされている」と強調している。
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[文:サカノワ編集グループ]