クレーベが千葉から横浜FCに完全移籍「チャントを歌う皆さんの声やリズムは苦しい時の“燃料” になった」
千葉のクレーベ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
長い文章に感謝の気持ちを込める。
J2リーグのジェフユナイテッド市原・千葉は12月22日、FWクレーベ(Kléber)が横浜FCに完全移籍することが決まったと発表した。
クレーベは1990年5月2日生まれ、ブラジル出身、30歳。187センチ・83キロ。
これまでのキャリアは、アトレチコ・ミネイロ(ブラジル) ― マリティモ (ポルトガル) ― ポルト(ポルトガル) ― パルメイラス(ブラジル) ― ポルトB(ポルトガル) ― エストリル(ポルトガル ― 北京国安(中国) ― エストリル(ポルトガル) ― 千葉(2019年から)。
千葉ではJ2リーグ通算65試合・24得点を記録してきた。
クレーベは次のようにコメントしている。
「サッカーは刺激的だ。だからこそ全ての瞬間を楽しまなくてはいけないと思う。
サッカー界の大先輩達は言う“サッカー選手は短命だ”と。 サッカーは愛に溢れていて、尚且つダイナミック。
もし誰かが、『彼は、着ているこのクラブのユニフォームに対して愛がない』と言っていたら、声を大にして否定したい。私は、集中力・献身と決意を持つことによって、その愛情が育まれ、そして確固たるものになると肌で感じました。
ただ我々選手には、始まりと終わり。というサイクルが常に付きまといます。なので、少しばかり早いですが、このクラブに最大限の感謝の意を伝えたいです。
2年ではありましたが、沢山の思い出とゴールを作ることができました。それは、沢山のプロフェッショナルな方々が自分の周りにいたおかげだと思っています。
信じられない程の素晴らしい経験や感動的なことが沢山ありました。悲しいことも。 悲しいこととは? それはクラブの目標である、クラブがいるべき場所へ、返り咲かせることができなかったこと。
ただ、私は胸を張ってここを出ていきます。この場を借りて、このクラブに関わる全てのスタッフに感謝申し上げます。
貴方達がいたおかげで、色々なことを成し遂げることができました。心の底から感謝しています。
サポーターの皆様と市原・千葉市民の皆様へ。
私達家族にとって暮らしやすく、そして温かいこの町の虜になりました。私の家族と仲良くしてくれて本当に有難うございました。ご懇情は一生忘れません。
そしてサポーターの皆様。皆さんが私に与えてくれた愛、私のチャントを歌う皆さんの声やリズムは間違いなく苦しい時の“燃料” になりました。一生忘れません。
きっと、思い出す度に哀愁を感じることでしょう。 すぐまた会えるよ。 これで私は間違いなく、ジェフのサポーターの一員です。ずっと応援しています。
アリガトウ。ジャ、マタネ。」
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[文:サカノワ編集グループ]