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【神戸】新体制発表会、井上潮音が「流れを持ってくる存在に」と決意。平野SDは今後の補強に言及「外国籍選手の獲得は―」

神戸の新体制発表会に臨んだ(左から)井上潮音、櫻井辰徳、廣永遼太郎、櫻内渚。(C)VISSEL KOBE

リンコンはフィジコからのメニューで調整、来日&合流に向けて備える。三浦淳寛監督、櫻井辰徳に「両足を器用に使えて展開力があり」と期待!

 J1リーグのヴィッセル神戸が1月31日、2021シーズンの「新体制及び新加入選手発表会」をオンラインで開催し、新たに加入した4選手が決意を示した。このほどCRフラメンゴから完全移籍での加入が決定したリンコンはビデオでの登場となった。日本政府の入国制限の規制が解除されたあと、入国に向けた手続きが行われる。

 記者会見には井上潮音、櫻内渚、櫻井辰徳、廣永遼太郎が登壇。東京ヴェルディから加入した井上は「チームに流れを持ってこられるような存在になりたい」と意欲を示した。また、年代別の日本代表にも選ばれてきたGK廣永は、人生で初めて実際に見たプロ選手が三浦淳寛監督だったことを明かし、「個人的に勝手に運命を感じています」とエピソードを明かした。

 一方、ジュビロ磐田から加入した櫻内は始動日から牽引するような存在に。三浦監督は「2年、3年前からチームにいるような存在感やリーダーシップを発揮し、コミュニケーション能力にも長けています」と頷き、期待を寄せた。

 さらに指揮官は前橋育英高校から加入した新人の櫻井について、次のように語った。

「プロになった意気込みが強く、一見大人しそうだが、とても積極的に話しかけて、このプロの世界に馴染もうとしています。両足を器用に使えて展開力があり、正確なパスを放てます。私たちの大事にしている、選手間でいかにいいポジションを取り、そこを生かすか。そのセンスが、タツは非常に長けています。体の線がまだ細いですが、必死に努力していて、実を結ぶのは時間の問題だと思っています」

 また、新シーズンに向けて、三浦監督は次のように抱負を語った。

「チームのコンセプトは3つから4つに増えました。個人戦術も3つから4つに増えました。詳しいことは言えませんが、すべてのチームコンセプトと個人戦術を理解してもらい、ここにいる(今回加入した)選手たちの力を借りながら、今シーズンは特にリーグ戦で結果を残したい。

 昨シーズンはアジアナンバーワンになろうと目指したものの残念ながらベスト4の結果に終わりました。一丸となって必死に戦いましたが、最大の目標であるアジアナンバーワンには到達できませんでした。

 ただ、クラブの立ち位置や現状は理解できました。私自身もどこに力を入れれば目標を達成できるのか把握できました。今シーズンもコロナの影響がまだあると思いますが、我々はチーム一丸となって、手を取り合い、リーグ戦を一つひとつ勝っていけるように、本当の意味で一致団結しながら、もう一度あの舞台に立てるように、ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場権獲得に向けて頑張っていきたいと思います」

 そしてこのオフ、ブラジルの有望株である20歳のFWリンコンの獲得に成功。本人が神戸行きを強く望んだことで結実した。2月27日のガンバ大阪との開幕戦に間に合うかは微妙だが、連絡を取り合い、神戸のフィジカルコーチがメニューを課して調整をしているという。平野孝スポーツダイレクター(SD)は「来た時には少しでも早くチームに合流し、試合に出られる準備をしています」と語った。

 また平野SDは今後の補強について、次のように説明した。

「補強の観点で言いますと、このコロナ禍にあり、外国籍選手を獲得するのは難しい状況にあります(入国制限に加え、ビザ発給の時期が読めないことなどから)。もちろん国内の選手の補強もありますが、我々は1年を通して補強をし続けて、そこはやり続けることに変わりありません。まずはここまで補強をしっかりできている状況です。移籍期限(2021年の第一の移籍ウインドーは4月2日まで)もありますが、そこはいろいろ対応できるようにして、今後も継続していきたいと思います」

 クラブスローガンは昨年に続き「the No.1 Club in Asia ~一致団結~」。昨季ACLベスト4進出を果たした神戸が、また新たな高みへと挑む。

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[文:サカノワ編集グループ]

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