「最高の気分です」17歳ルーキー中村敬斗がプロ初ゴールに浮かべた安堵の笑み。クルピ監督も賞賛
G大阪が強化体制を刷新。ルヴァンカップ浦和戦でプロ初ゴールを決めたG大阪の中村敬斗。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
指揮官は「誰よりもシュートを上手く、強く蹴れる」と評価。
[ルヴァンカップ GS2節] 浦和 1-4 G大阪/2018年3月14日/埼玉スタジアム2002
今季ガンバ大阪に加入した17歳の中村敬斗が3月14日のルヴァンカップの浦和レッズ戦、プロ初ゴールを決めて、チームを4-1の勝利に導いた。G大阪はグループステージ1勝1敗の勝点3。
「僕がプロになっての初勝利で、プロ初ゴールも決められて、本当に最高の気分です」
試合後の中村はそのように語り、”初ゴール&初勝利”と結果を残せたことに、むしろホッと安心したように笑みを浮かべていた。
G大阪が2-0とリードしたハーフタイム、アデミウソンとの交代でピッチに立った。
「(ベンチから試合を見ていて)立ち上がりからとても流れが良くて、そこから先制できて、相手に押し込まれる時間帯もあったけれど、長沢選手のゴールで勢いを取り返しました。今日は試合に出られる可能性が低いかな……と思っていたんですが、アデミウソン選手がケガ明けだったこともあり途中から出られて、その良い流れに乗って自分もゴールを狙っていきました」
そして1点取り合い3-1で迎えた87分、遠藤のパスを受けた中村がゴール前までドリブルで進入する。そしてGK西川周作が少し飛び出して、できたニアサイドの狭いスペースへ鋭く強烈な右足のショットを突き刺した。
レヴィー・クルピ監督は中村について、「特長はフィニッシュワーク。誰よりもシュートが上手く、誰よりも強く蹴れる。さらに全体のレベルを上げていくことが課題だ」と語った。ストライカーに対する文句なしと言っていい評価だ。
何よりG大阪らしいチーム全体が勢いに乗るなかで、このゴールは決まった。チームも、そして中村自身も、ここから上昇気流に乗っていく――。そんな気配を漂わすインパクト十分な一撃だった。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI