【浦和】レオナルドは移籍合意。規律違反で新天地模索へ、柏木陽介がコメント「自覚が足りず、このような行動に至ったことを深く反省」
浦和レッズの柏木陽介。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
補強に関して戸苅フットボール本部長が言及――。
J1リーグ浦和レッズの戸苅淳フットボール本部長が2月16日に記者会見を行い、沖縄キャンプ中に新型コロナウイルス対策と防止のためのチーム内のルールを破り杉本健勇と外食をした柏木陽介について、昨年からの度重なる規律違反を受けて「移籍する方針で調整していくこと」に決まったと報告した。また、ブラジル人FWレオナルドについて、チーム名はまだ「明かせない」ものの移籍に向けてクラブ間で合意に至ったことも明かされた。あとはメディカルチェックを受けての正式発表を待つのみという。
緊急事態宣言地域の埼玉県から、独自の緊急事態宣言を発令している沖縄に向かい、様々な協力のもとキャンプが実現していた。Jリーグのプロトコルでも、キャンプ期間中の選手・スタッフの不要不急の外出は禁止されていた。そうしたなかでの今回の不祥事を受けて、クラブは杉本と柏木に厳重注意と罰金の処分を科した。
杉本は10日から練習に合流。一方、柏木に関しては度重なる規律違反を受けて、練習への復帰が未定となっていた。
その後、リカルド・ロドリゲス監督の意向も受けて、戸苅本部長が柏木とも話し合いを重ねて、この日までに「移籍」の方向で、新天地を探していことで決定した。
移籍先は国内外いずれも候補であり、レンタル・完全どちらの可能性もある。まだ具体的なオファーなどはない。レンタルであれば、浦和に復帰する可能性も残る。
この件を受けて、戸苅本部長、土田尚史ゼネラルマネジャー、西野努スポーツダイレクターに厳重注意処分が科された。
また、柏木はクラブを通じて、次のようにコメントしている。戸苅本部長が代読した。
「このたびは私の軽率な行動によって、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、選手・クラブ、Jリーグ関係者の皆様、そして何より緊急事態宣言下において、キャンプの実施を受け入れてくださった沖縄の皆様に対して、多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
多くのサポートをいただいているなかで、キャンプやJリーグは開催できているという自覚が足りず、このような行動に至ったことを深く反省しております。また規律違反によって、新シーズンの始動後のチームにも迷惑をかけてしまいました。重ねてお詫び申し上げます。この度は誠に申し訳ございませんでした」
また橋岡大樹を含めた主力と言える選手の相次ぐ離脱を受けて、戸苅本部長は、基本的には現有戦力で研鑽を高めて戦うことを第一に掲げ、補強に関しては「常に準備はしていて、継続して考えていきます」と説明した。
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[取材・文:塚越始]