【スーパー杯】三笘薫が2ゴール!VARの判定待つ心境を語る「感情は入れないように」
試合後のオンライン取材で2ゴールと勝利を振り返った川崎の三笘薫。協力:Jリーグ
川崎がG大阪に3-2勝利。プロ2年目の公式戦初陣、注目を集めるなかでいきなり結果を残す。
[FUJI XEROX SUPER CUP]川崎 3-2 G大阪/2021年2月20日/埼玉スタジアム
Jリーグ開幕を告げる「FUJI XEROX SUPER CUP」川崎フロンターレ(昨季Jリーグ・天皇杯優勝)対ガンバ大阪(昨季Jリーグ2位・天皇杯準優勝)は、三笘薫の2ゴールと小林悠のアディショナルタイムの一撃で川崎が3-2で振り切り2年ぶり二度目の優勝を果たした。
4-3-3の左ウイングに入った昨季プロ1年目にしてJリーグベストイレブンに選出された三笘は、今季公式戦初戦、いきなり2ゴールを奪う活躍を見せた。
29分、田中碧のパスを受けたあと縦に突き抜けると豪快にショットを叩き込み先制。さらに32分、混戦からゴールライン付近で受けたボールをねじ込み、2-0にリードを広げた。
その2点目は、三笘がオフサイドラインぎりぎりで、山根視来のシュートの跳ね返りを受けて決めたものだった。副審は旗を上げなかったが、荒木友輔主審は今季J1リーグ“復活”することになったVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)と時間をかけて確認を取ったあとゴールを認めた。
三笘はそのVARの判定を待つ間の心境について、次のように語った。
「得点になるか、ならないか、判断を探っているなという心境でした。チームとしてもVARの介入があれば、感情を入れない(歓喜しない)ようしようとしていて、もしも得点でなければ、すぐに気持ちを切り替えるようにしていました」
そのように、もしもノーゴールと判定が覆った場合、すぐ受け入れるつもりだったそうだ。
三笘は続ける。
「(G大阪の2点目となった)ハンドの判定もそうでしたが、主審とコミュニケーションをとることも大切。また集中を切らしてしまうと流れが変わってしまうので、そこはいい経験になりました。Jリーグでも(今季)多くなっていくと思うので、そこでも修正できるように。VARが味方になる時も、相手になる時もあり、そこまで気持ちがブレないようにしたいと思います」
今季はスーパーサブから攻撃の中心選手になることが期待される。プロ2年目、新エース候補の三笘はこの日の試合全体について、「2-0という優位な展開からどのように試合を組み立てていくかを考えていましたが、(そこから2失点を喫し)そういった面で改善しなければいけないと思っています」と振り返った。2-0から一旦追いつかれた展開を反省するとともに、一方でチームの目標である「3点目」を最後に全員の力で奪い切っての勝利を喜んでいた。
注目記事:「支え手はハンドにならない」JFAがルール説明会。プロフェッショナルレフェリーから解説も
[取材・文:塚越始]