【川崎】優勝へ驚愕のラストカウンター。三笘薫の圧巻ドリブルから小林悠がゴール!

川崎の小林悠(2019年11月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

横浜FMのチャンスを食い止めたあと――。

[J1 30節] 川崎 3-1 横浜FM/2020年11月18日/等々力陸上競技場

 ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)との日程の兼ね合いでこの日に組まれた一戦、J1リーグ川崎フロンターレが3-1で横浜F・マリノスに勝利を収めた。川崎は21日のアウェーでの大分トリニータ戦で勝利を収めると、2年ぶりのリーグ優勝が決定する。

 40分、ペナルティエリア前、手でボールを止めた横浜F・マリノスのGK高丘陽平が、一発レッドカードで退場処分となる。すると数的優位に立ったホームチームは53分、交代出場した三笘薫が左サイドをえぐり、ニアサイドを突いて先制点を決める。

 しかし、横浜FMも負けていない。59分、ワンチャンスを狙っていたなか、ティーラトンのコーナーキックに畠中槙之輔がヘッドで合わせて同点とする。さらに代わって入ったGKオビ・パウエル・オビンナが再三にわたってビッグセーブを連発し、試合を引き締める。

 それでも首位チームが意地を見せる。90分、ジェジエウが混線からねじ伏せ2-1に勝ち越し! このあと小林悠がPKを外してしまうものの……川崎の攻撃モードは続く。

 ラストプレー、川崎が2020シーズンの真骨頂と言えるプレーを見せる。

 90+3分、横浜FMが左サイドを突き破り、最後のビッグチャンスを作り出す。しかし、そのクロスに対し、川崎ゴール前に戻っていた三苫薫がボールを奪う――。

 するとカウンターを発動。三苫は左サイドを持ち上がり、さらにチアゴ・マルチンスの股を抜くドリブルで最終ラインを打開。そして自ら打たず、中央の小林につなぐ。そして川崎のエースは今度は冷静にシュートを、ゴール隅にねじ伏せた。

 これがラストプレーとなって試合終了に。その瞬間、横浜FMのみならず川崎の選手もピッチに倒れ込む光景があり、試合の壮絶さを物語っていた。

 横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督は「選手たちが全てを出し切ってくれたと思います。一人退場するまでは自分たちのサッカーができていました。一人少なくなって難しくなり、守備的になった部分もあったかもしれませんが、点を取りにいく姿勢を見せてくれました。退場シーンは私たちの連係面を含めたミス、川崎が勝利に値する試合だったと思います」と悔やみつつも敗戦を受け止めていた。

 一方、川崎の鬼木達監督は「残りのホームゲームが少なくなってきたなか、いいゲームをしよう、と選手たちを送り出しました。最初から最後まで気持ちのあるゲームをしてくれました。全員の頑張りだと思います。相手は一人減ってもパワーがあり簡単ではりませんでしたが、最後、追い越せたことは選手の成長の証だと思っています。またここから続けていきたいと思います」と語った。

 優勝決定への勝点は“2ポイント”。鬼門であるアウェーの大分戦で優勝を決められるか――。

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[取材・文:塚越始]

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