【鹿島】「オフサイドかなと思った」荒木遼太郎が3戦連発!VARチェックを経て文句なしの鮮烈パスワーク完成
鹿島の荒木遼太郎。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「13番」の伝統を引き継ぐとともに新たな時代の訪れを感じさせる、頼もしく逞しい活躍ぶり。
[J1 4節] 鹿島 1-1 広島/2021年3月13日/カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズのMF荒木遼太郎がサンフレッチェ広島戦、開幕からリーグ3試合連続となる通算4ゴール目を決めた。その一撃で追い付いたホームチームはさらに攻勢をかけたものの、広島の堅守を崩し切れず1-1で引き分けた。
東福岡高校から加入して2年目、昨季ブレイクを果たしたアタッカーが、さらなる高みへと突き抜けている。この日の69分のゴールは、「チームメイトのお陰です」と謙遜するものの、鮮やかなパスワークから崩し、最後はオフサイドぎりぎりで受けると、無駄のないターンから冷静かつ正確なショットをゴールネットに突き刺した。
荒木は試合後のオンラインによる取材で、次のように得点シーンを振り返った。
「背後のスペースが空いていたので走り込み、エヴェ(エヴェラウド)がちょうどよく出してくれたので、あとはシュートを打ちました。(オフサイドかどうか、VARのチェックに時間がかかったが?)先ほど映像を見ました。後ろの選手が残っているからオフサイドではないと(チームメイトは)言ってくれていましたが、自分は全然見えていなかったので、オフサイドかなとずっと思っていました。(ゴールと判定された時は?)まだ同点だったので、次の1点を決められるように周りを鼓舞しました」
得点を決めたあと、すでに交代の準備をしていた和泉竜司と交代に。この日最後のプレーで結果を残すあたり、好調の波に乗れていることを一段と印象付けた。
「結果を出して、それを継続することが大事だと思うので、次の試合も結果を出して、チームのために頑張りたいと思います」
1月29日に19歳になった荒木が、鹿島の「13番」の伝統を引き継ぐとともに新たな時代の訪れを感じさせる、頼もしく逞しい活躍ぶりを見せている。
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[文:サカノワ編集グループ]