「福岡に生まれ、福岡で育ち」金森健志が殊勲の決勝点!アビスパ今季初勝利
金森健志(2019年8月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「残留争いするつもりは全くありません。必ず10位以内を狙って行ける、そういうメンバーが揃っています」
[J1 4節] 徳島 1-2 福岡/2021年3月13日14:00/ポカリスエットスタジアム
J1リーグ4節、アビスパ福岡の金森健志が徳島ヴォルティス戦の68分にPKを突き刺し、これが決勝点となって、2-1の勝利を収めた。J1に5年ぶりに復帰した福岡は、今季リーグ初の勝点3。
試合開始から吹く強風の影響を受けて、前半は徳島、後半は福岡が主導権を握る展開に。1-1で試合終盤に差し掛かるなか、徳島ゴール前で浮いたボールをジエゴがヘッドでクリアしようとしたものの風で煽られ、目測を誤る。するとバウンドしたボールが上半身よりも高くなっていた右腕に当たってしまい、ハンドのファウルに。
キッカーの金森はGK上福元直人のタイミングを外し、向かって右にコントロールし、ゴールネットを揺らしてみせた。2016シーズン以来、5年ぶりに復帰した「37番」は今季初得点を奪うと、ゴール裏まで駆けてサポーターとともに歓喜した。
金森は試合後のオンラインによる取材で、「福岡に生まれ、福岡で育ち、福岡でプロ生活をスタートさせました。何とかそのチームの勝利に貢献し、サポーターに届けたかった。やっとゴールを決めて勝利できて嬉しかったです」と、静かに喜びを噛み締めた。
「1試合1試合厳しい戦いが続きますが、残留争いをするつもりは全くありません。必ず10位以内を狙って行けると思っていますし、そういうメンバーが揃っています。今日を第一歩として、これに満足せず、個人的にも、もっともっと成長して、向上心を持ち、もっとサッカーが上手くなって、チームの勝利に貢献できるように1試合ずつ頑張ります」
金森はそのように意欲を示し、そしてファンとサポーターに感謝した。
「ここで絶対に勝たなければいけなかった。選手一人ひとりのそういった気持ちもありました。遠くまで駆け付けてくれたファン・サポーターの思い、それに福岡で応援してくれている方たちの思いをすごく感じられて、それが本当に力になって勝てました。この勝利は自信になります。地に足をつけて全力で戦い、もっと上を目指していきます」
記念すべき2021シーズンの初勝利。博多の男の熱い一撃で、福岡が上り調子に乗っていきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]