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【札幌3-4神戸】3点差から大逆転…山口蛍が鮮烈2ゴール「黛也と亨梧、勝って二人を日本代表に送り出したかった」

山口蛍。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

古橋亨梧も相手のミスを突くなど2得点。札幌はアンデルソン・ロペスが46分にハットトリックを達成したが…。

[J1 6節] 札幌 3-4 神戸/2021年3月20日/札幌ドーム

 J1リーグ6節、ヴィッセル神戸が北海道コンサドーレ札幌に3点先取される展開から、古橋亨梧と山口蛍の2ゴールで大逆転勝利を収めた。3試合ぶりの勝点3獲得。一方、札幌は開幕の横浜FC戦(〇5-1)以来、勝ち星なし。

 ホームの札幌はアンデルソン・ロペスが前半のうちにPK2発を決めるなど、試合の主導権も掌握する。さらにアンデルソン・ロペスは後半開始直後にも一撃をねじ込み、早々にハットトリックを達成。チームも3-0とリードする。

 札幌がトドメを刺したかに思われた。しかし、そこから神戸が猛反撃を開始する。

 53分、ペナルティエリア内でマイナスのパスを受けた山口が強烈なショットをねじ込み、流れが変わる。さらに57分、67分と古橋が相手のミスも突いてゴールを決め、同点に追い付いてみせる。そして86分、右サイドを打開した佐々木大樹のマイナスのクロスを山口が再び正確に合わせて豪快にゴールネットを揺らし、ついに4-3と逆転に成功する。

 札幌は再び猛プッシュを掛けるものの、ゴールを割れず。神戸が4-3の勝利を収めた。

 神戸の三浦淳寛監督は試合後の記者会見で、「前半は厳しい展開になりました。後半やることを整理し、ハーフタイムに指示を出したところで選手が役割を果たしてくれました。よく逆転してくれました」と振り返った。

 一方、札幌のペトロヴィッチ監督は「失望感は大きいです。素晴らしい前半で、非常にいい形から3-0にできました。ただ1点を返されてから、徐々に運動量、球際、集中力を欠き、ミスから2点目を与え、自分たちの戦いを取り戻せず逆転まで持って行かれてしまいました。自分たちのベースである運動量、球際の強さを維持できないと、このような試合になってしまいます。この敗戦に監督としても責任を感じていますし、落としてはいけない試合でした」と厳しい表情で語った。

 殊勲の2ゴールを決めた山口はフラッシュインタビューで、「(1点目は)いい流れで僕のところに来て、反撃につながるゴールになったのは良かったです。亨梧と(前川)黛也を、しっかり勝って二人を日本代表に送り出したかったので、逆転ゴールを決められて良かったですし、交代選手も活躍してチームとしての底力を見せられました」と喜びを語った。

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[文:サカノワ編集グループ]

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