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【鳥栖】7億円の赤字、債務超過マイナス6億9300万円

サガン鳥栖のエンブレム (C)SAKANOWA

コロナ禍、当初予想より赤字額を抑えたものの厳しい状況が続く。

 J1リーグのサガン鳥栖を運営する株式会社サガン・ドリームスは4月28日、定時株主総会を開催し決算を承認し、2020年度(第17期)の経営情報を開示した。同年度は7億1500万円の赤字を計上、純資産額がマイナス6億9300万円で債務超過の状態に陥った。当初予想されていた10億円以上の赤字は回避された。

 2019年度も鳥栖は約20億円の赤字を計上。新型コロナウイルスによる打撃を受け、今回も厳しい状況が続いた。前期2100万円あった純資産額がマイナスに。しかも7億円近くまで膨れ上がった。

 売上高の合計は、前期比9億1200万円マイナスの16億4900万円。入場料が7億6000万円から2億1600万円と大幅に減収。広告料も8億1000万円から5億5800万円と大幅に落ち込んだ。

 チーム人件費は24億2700万円から12億7900万円に大幅カット。販売管理費トータルは、36億6900万円から21億4300万円と切り詰めたものの、営業損益金額は8億9600万円に。

 経常損益金額はマイナス5億9800万円、当期純損益額がマイナス7億1500万円となった。

 Jリーグでは債務超過に陥った場合、クラブライセンスがはく奪され、退会を勧告される規定がある。しかし新型コロナウイルスの影響を受けたクラブについては、特例措置が適用される。2019年度と20年度決算においては「特例措置が認められた場合、当該年度の当期純損失および債務超過についてカウントしないものとして取り扱う」としている。ただし今後はこの債務超過額を超えてはいけないことなど条件も設けられている。一方、Jリーグは「今後の情勢を踏まえて、21年度審査の考え方が変更となる可能性がある」という姿勢も示している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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