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浅野拓磨の移籍先候補にトルコのアダナが浮上。しかし会長は即座に…

浅野拓磨。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

来季27年ぶりの1部昇格を果たした老舗。スタジアムは今年2月完成の最新鋭!

 度重なる給与未払いを理由にセルビア1部パルチザン・ベオグラードとの契約解除を発表した日本代表FW浅野拓磨だが、ここに来て、新たな移籍先候補の名前が浮上した。今季はトルコ2部相当の「TFF1.リーグ」で優勝を果たし、来季27年ぶりの1部昇格を決めたアダナ・デミルスポルだ。今年2月に3万3543人収容の最新鋭の「ニュー・アダナスタジアム」が完成したばかりで、まさに記念すべきシーズンに向けた補強の“目玉”の一人、ということだ。

 セルビアメディア『Sportske.net』は5月18日、「日本人高速アタッカーはトルコでますます注目のトピックスになっている」として、浅野を巡る最新の動向を伝える。

「アサノはパルチザンで最高の外国人アタッカーの一人として名前が刻まれる、はずだった。チームのトップスコアラーとなり、練習から、そしてピッチ外でも素晴らしいプロフェッショナリズムを示していた。しかし今から約20日前、突然チームを離れると決断し、大きな影を落とした」

 そのように浅野の退団騒動の経緯を改めて伝えるとともに、今後についても「不透明」で、法廷闘争に突入することもあり得ると言及。そして浅野の新天地候補として浮上していたトルコのトラブゾン・スポル、そしてスペインのUDアルメリアに加えて、「新たな噂が出た」と、1940年発足の老舗スポーツクラブであるアダナの名前を挙げている。「トルコ2部リーグで優勝し、この夏、魅力的な強化が期待され、地元メディアが希望している一人としてアサノに言及している」というのだ。

 しかし――。その噂が浮上した途端、アダナのムラト・サンチャク会長は「私たちは彼と連絡を取ったことはありません」と現時点で浅野サイドとの接点がないと強調したそうだ。果たして完全なるデマなのか(一部メディアでは「合意」したとも伝えたいたそうだ)、それとも水面下で何らかの動きがあったのか……。

 FIFAの規則では2か月以上の給与遅滞が起きた場合、選手がFIFAを通じてクラブへ改善を要求できる。それが事実と認められた場合、クラブは15日以内に給与の支払いに応じなければいけない。そこで改善が見られなければ、フリートランスファーとなって移籍が認められる。

 しかしトルコメディア『ハーバーマット』によると、パルチザンのミロラド・ブチェリッチ会長は「アサノは今年に入り、24万ユーロ(約3200万円)を受け取っています。私たちは彼を危機的状況には晒していません。彼は別の報酬額を請求しています。ただ一方的に契約を終了することはできません。契約不履行であれば、弁護士など通じて警告の意を伝えるべきですが、そういった行動を起こしていません」と、一方的な契約破棄は“違法”だとして、FIFA管轄機関などに訴える姿勢を示している。

 再び「噂」が出たことで、新たな動きも出てくるか――。

注目記事:浅野拓磨の退団騒動、謎解明!?コロナ禍「給与半減」応じず。FIFA判決は“選手支持”

[文:サカノワ編集グループ]

 

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