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【女子W杯予選】岩渕真奈のパートナーは誰?なでしこジャパン展望

ヨルダンで練習するなでしこジャパン。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

8チーム中5チームが本戦へ。ベトナム戦は必勝態勢。

 AFC女子アジアカップ2連覇を目指すなでしこジャパンが4月7日、初戦のベトナム戦を迎える。来年開催のFIFA女子ワールドカップ・フランス大会のアジア予選。8チーム中5チームにワールドカップ出場権が与えられる。壮行試合となった長崎でのMS&ADカップでガーナを7-1で下し、いいイメージを持って現地ヨルダンに入った。

 怪我で合流の遅れた長谷川唯(日テレ・ベレーザ)と、ガーナ戦で負傷した中里優(日テレ・ベレーザ)に変わって急遽招集された阪口萌乃(アルビレックス新潟)ら23人揃って練習できたのは初戦前日から。選手たちは明るく努めていたが、それは初めて迎えるビッグタイトル奪取への緊張感を和らげているようにも見えた。

 2位以上が決勝トーナメントに進出できるが、グループ3位でも「W杯出場決定戦(5位)」に回れる。グループステージで順位が並んだ場合、該当チーム同士の勝点、得失点、得点数が優先される。それでも並んだ場合は、グループステージ全体の得失点差が関わってくる。

 FIFAランキングは日本が9位、ベトナムは32位。日本は引いてくるであろうベトナムに1点でも多く決めて、勝利を収めたいところだ。

 鍵を握るのはFW陣。スタメンは岩渕真奈(INAC神戸)が確実視され、その相棒をガーナ戦で先制点を決めた田中美南(日テレ・ベレーザ)、海外組でもある横山久美(フランクフルト)、前線でのキープ力と高さのある菅澤優衣香(浦和レッズ)らが担う。3人とも調子を上げており、今後の韓国(10日)、オーストラリア(13日)も考えての起用となりそうだ。

 岩渕は「誰と組んでも問題ない」と常に語り、コンビを組む選手によってプレーを使い分けられるのが特長だ。シュートを止めようとくるベトナム相手に揺さぶりをかけて、ゴールをこじ開けたい。

 ベトナムはこれまで何度も対戦しており対策は万全と言える。それは相手も同様で、ガーナ戦のように簡単にゴールを決めることは難しいだろう。ピッチを広く使う中短距離のパス、ロングフィード、ミドルシュートなどを織り交ぜ、単調なペースに陥らないことも大会を通じてのポイントになりそうだ。

文・写真:早草紀子
text and photos by Noriko HAYAKUSA

Posted by 早草紀子

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