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【東京五輪】FIFA、サッカーの登録数「22人」に変更へ。不公平を是正

U-24日本代表の久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

バックアップメンバーの帯同可能かと問い合わせを受けて。

 東京オリンピック(TOKTO2020)の男女サッカー競技の選手登録人数が18人から22人に変更されそうだ。FIFA(国際サッカー連盟)が間もなく正式発表すると見られる。アメリカのスペイン語放送局『TUDN』などが6月30日に報じた。

 オリンピックのサッカー競技の1チームの登録数は18人で、そのうち2人がゴールキーパーと規定されている。ワールドカップ(W杯)をはじめとした国際大会の23人よりも非常に少ない。

 そうしたなか今大会は交代枠が5人まで認められることは決定していた。

 しかし初戦から準決勝まで中2日、さらに決勝まで中3日(3位決定戦は中2日)で行われる超過密日程が組まれている。バックアップメンバー4人が登録できて、その選手たちは大会期間中であっても、負傷者や疾病者が出た場合には、入れ替えが可能となっていた。

 記事によると、FIFAには参加国からバックアップメンバーを含めた22人の選手派遣が可能かどうかといった問い合わせが寄せられてきていたという。そうしたなか、公平性を保つため、22人の登録を認めることになりそうだと報じている。

 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は22日のメンバー発表の際、登録メンバー18人とともに発表されたバックアップメンバー4人について、「18プラス4ではなく、あくまでも『22名の共同体』」と強調していた。

「(バックアップメンバー4人には)事前合宿(7月5日開始)の集合時から一緒に参加していただき、この団体、グループ、チームが終わるまで、ずっと最後まで一緒に活動することになります」「私としては『18プラス4』というよりも、22名の共同体だと思って活動していきたいと感じています」」

 また18人枠のままであれば、例えば新型コロナウイルスの検査結果と出場停止(あるいは負傷など)によって、ゴールキーパーが「不在」になってしまうような状況も想定された(実際、先の日本で行われたワールドカップアジア2次予選集中開催では、キルギス代表が選手を含む濃厚接触者19人と特定、モンゴル代表戦で「GK不在」が起きていた)。

 反町技術委員長はメンバー発表を控えたメディアブリーフィングでの『サカノワ』の質問に、「我々としては22人で準備していきます。また参加国もそういった状況に備えて来るとは思います」と答えていた。

 確かにバックアップメンバーが帯同可能かどうか、あるいは合流できる状況にあるのか。参加国の間で不公平さが生じることも懸念されていた。

 現在開催中のUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)主催のEURO2020は感染症対策のため、今大会のみ登録数が23人から26人と「3枠増」で開催されている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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