三度目の五輪、吉田麻也が驚いた妻からの意外な一言
吉田麻也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「結果で恩返し」金メダル獲得に照準を合わせる。
東京オリンピックに臨むU-24日本代表が7月5日、静岡県内で合宿をスタートさせた。12日に大阪府・長居でホンジュラス、17日に兵庫県・神戸でスペインとのキリンチャレンジカップを経て、22日に五輪初戦の南アフリカ戦(20:00@東京スタジアム)に臨む。
「結果で恩返しするしかない」
オーバーエイジ枠(24歳以上、3人を採用可)で選出されたDF吉田麻也(UCサンプドリア)が同日、取材に応じた。
年齢制限が設けられたあと、二度のオーバーエイジで「3回目の五輪出場」を果たすのは男子サッカーでは最多となる。東京開催のホスト国として、「金メダル獲得」への並々ならぬ決意が、その人選にも込められている。
吉田はその責任を自覚する。
「三回も出られることは本当に幸運だと思っています。このチームに加えてくださったスタッフ、選手のみんなへの感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、感謝するだけではなく、結果で応えたい。三度目になりますし、前回4位に終わり、残るはメダルしかありません。そのためにこそ、自分と他の二人が(オーバーエイジで)選出されました。あとは結果で恩返しするしかありません」
そのように32歳のキャプテンはメダル獲得への決意を示した。
が、合宿合流前日、妻とこんなやりとりがあったことも明かした。
「でも昨日、奥さんに『これで最後だから』という話をすると、『最後って決めつけなくっていいんじゃない!?』と言われました(苦笑)。でも……おそらく最後だと思っています」
オランダ1部、イングランド・プレミアリーグ、そしてイタリア・セリエAと欧州屈指のトップリーグで戦い続けてきた。その歴戦のセンターバック吉田が「日の丸」を背負い、これまでのあらゆるサポートに「結果=金メダル」で応える。
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[文:サカノワ編集グループ]