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【スペイン戦】PK宣告…VARでノーファウルに。吉田麻也が渾身タックル。しかし日本、延長で敗れる。東京五輪サッカー男子準決勝

スペイン戦で攻め込む日本の久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

6日、メキシコと3位決定戦へ。

[東京五輪 準決勝] 日本 0(0EX1)1 スペイン/2021年8月3日/埼玉スタジアム2002

 東京オリンピックのサッカー男子・準決勝、日本代表対スペイン代表は両チームともに譲らず、スコアレスのまま延長戦に突入。しかし日本は延長後半、レアル・マドリードに所属するマルコ・アセンシオにゴールを決められて0-1で敗れた。6日の3位決定戦・メキシコ戦に臨む。また、7日の決勝はスペイン対ブラジルに決まった。

 スペインが徹底した地上戦で主導権を握り、日本はそれに耐えながらも素早い展開からチャンスを目指す。

 するとスコアレスのまま推移した56分、ミケル・メリノがペナルティエリア内でシュートを試みる。そこへ日本のCB吉田麻也がギリギリのタイミングでスライディングタックルに行く。

 そこで主審は吉田のファウルで、スペインにPKを与える判定を下した。

 そしてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が主審に対し、ビデオチェックするOFR(オン・フィールド・レビュー)を推奨。これを受けて主審が映像でこのプレーを確認する。

 VTRでは、吉田のほうが明らかに先にボールに触れていて、そのタックルした足をミケル・メリノが吉田の足を蹴る形になっていた。

 主審はノーファウルに判定を変更。吉田に提示されたイエローカードも取り消した。

 その後、日本は上田綺世、相馬勇紀、さらに三好康児、前田大然を投入。次第に挽回して、スペインゴールに迫った。

 しかし115分、まさに一瞬の隙を突かれた。ミケル・オヤルサバルが田中碧の股を抜くパスを放つ。これを受けたアセンシオが中山雄太が寄せる前のタイミングで左足を振り抜き、ファーサイドへの見事なコントロールショットをねじ込んだ。

 最後、日本はラストプレーを敢行。コーナーキックのチャンスを作ったものの、120分、ゴールネットを揺らせなかった。

 日本はニュージーランド戦から2試合連続、240分間ノーゴールに。6日に埼玉スタジアムでのメキシコとの3位決定戦に回った。

 日本のメンバーは次の通り。

▼先発(交代出場)
GK
12 谷晃生
DF
2 酒井宏樹
5 吉田麻也(キャプテン)
4 板倉 滉
3 中山雄太
MF
6 遠藤 航
17 田中 碧
(△118分 15 橋岡大樹)
7 久保建英
(△91分 8 三好康児)
10 堂安 律
(91分 9 前田大然)
13 旗手怜央
(65分 16 相馬勇紀)
FW
19 林大地
(65分 18 上田綺世)

▼控え
GK
1 大迫敬介
DF
21 瀬古歩夢

▼監督
森保一

板倉滉も体を張った守備が光った。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
堂安律は終盤に馬力を発揮したが――。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
谷晃生は再びビッグセーブ連発。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

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[文:サカノワ編集グループ]

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