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【3位決定戦】久保建英が涙「サッカーをしてきて、こんなに悔しいことはない。この気持ちを忘れずに――」

橋岡大樹と吉田麻也に肩を叩かれる久保建英。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

勝てる――気の緩みがあったのかもしれない。

[東京五輪 3決] 日本 1–3 メキシコ/2021年8月6日/埼玉スタジアム2002

 東京オリンピックのサッカー男子3位決定戦、日本代表はメキシコ代表に1-3で敗れ、2012年のロンドン大会に続く4位に終わった。ホスト国で目標にしていた53年ぶりのメダル獲得まで、あと1勝届かなかった。

 久保建英はグループリーグ3試合連続でゴールを決めるなど、今大会の全6試合に先発出場。相当な疲労が蓄積されるなか、相馬勇紀へのスルーパスやセットプレーから数多くのチャンスを演出。しかし、メキシコのタイトな守備をなかなか破ることができなかった。

 久保は試合後のフラッシュインタビューで、次のように語った。

「今日は勝つと覚悟を決めてきて、グループリーグで勝っていた相手だったので、結果論ですけれど、どこかで気の緩みがあったのかもしれないです。ちょっとそこを自分たちが理解できていなかったのかもしれないと思います」

 疲労について問われると、それは両チームともにあったと言う。

「そんなものは何にもならないですし、結果、相手も疲れているなかで3点を取られて、こっちは1点しか取れなくて。試合が終わり、こんなに悔しいことはなかったですし、ちょっときついですね」

 また、すぐに切り替えることは難しいものの、今後について問われると、20歳のレフティは次のように語った。

「もう、負けたので、次のチャンスが自分にあれば、しっかり今度こそチームの勝利に貢献できるようにしたいです。ただ本当に今日の負けは重いなと思います」

 そしてこのチームで約2か月活動をしてきての思いを聞かれると、久保は再び涙を浮かべた。

「めちゃくちゃ楽しかったですけど、結果、手ぶらで帰ることになりました。今まで、サッカーをやってきて、こんなに悔しいことはないですし、この気持ちを忘れないようにやっていきたいと思います。ありがとうございました」

 久保の保有権はスペイン1部レアル・マドリードが持っている。ただEU圏外の外国籍選手枠の問題があるため、レアル・マドリードへの復帰は現時点では難しく、スペインに渡って迎える3シーズン目もレンタルでのプレーが有力視されている。

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[文:サカノワ編集グループ]

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