【移籍】ウェストハムが日本代表GK鈴木彩艶と「すでに交渉中」
鈴木彩艶。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ポッター監督のもと、GKコーチの体制が決まり――。
イングランド・プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドFCが今夏の移籍マーケットで、イタリア・セリエAのパルマ・カルチョ1913に所属するサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)GK鈴木彩艶(Zion SUZUKI)の獲得を目指して「代理人を通じて、すでに交渉中」という。イタリアに渡って1シーズンを戦い、セリエA残留に導いたパルマでの2シーズン目“続投”濃厚と言われてきたなか、世界最高峰リーグに挑戦するのか!?
鈴木は2024-25シーズン、ベルギー1部シント=トロイデンVVからセリエAに昇格したパルマに完全移籍。さっそく正守護神としてリーグ37試合に出場し、チームの目標であった1部残留を支えた。
セリエAの舞台で、スーパースターたちのシュートを止めまくるという、ある意味、ゴールキーパー冥利とも言える環境で戦ってきた。
そうしたなか『ウェストハム・ウェイ』のポッドキャストがこのほど、「グラハム・ポッター監督のもとで戦うゴールキーパーのコーチングスタッフが決まり、新たなキーパーの獲得を本格化させる」「ウェストハムはパルマのGKザイオン・スズキとの契約に向けて、すでに代理人を通じて交渉を進めていることが、独自情報で明らかになった」とレポートした。
STVVからパルマに加入した際の移籍金は約17億円と言われる。『トランスファーマルクト』によると、現在の推定市場価格はちょうど倍の34億円(約2000万ユーロ)になっている。22歳の若さながら、その勢いに乗って、プレミアにステージを移すのか。
ただ、浦和レッズ時代、マンチェスター・ユナイテッドからオファーを受けたものの、鈴木は出場機会を優先してSTVVへの加入を決めている。パルマでの戦いも、チーム状況を踏まえたうえで決断している。
パルマとは2029年6月まで契約している。
そうした状況を踏まえると、ゴールキーパーという特殊なポジションであり、鈴木がこのタイミングで、パルマを離れるとなれば、ユナイテッド級のクラブでなければ……納得して移籍する可能性は低いか。
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もちろん三笘薫とともにブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCで一時代を築いたグレアム・ポッター監督とウェストハムが、鈴木を本気で希望すれば、突破口が切り開かれるかもしれない。果たして!?