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どうした中国代表!?岡田武史氏が喝!「勝つ気あるのか」「かなり重症」2戦連続枠内シュートゼロ。元杭州監督でもあり…W杯アジア最終予選、日本代表が1-0勝利

岡田武史氏(2010年W杯より)。 (Photo by Mark Kolbe/Getty Images)

「このままではまずいだろうという感じでしょうね」

[W杯 アジア最終予選] 中国 0–1 日本/2021年9月7日18:00(日本時間8日0:00)/ハリーファ国際スタジアム(カタール・ドーハ)

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組の第2戦、日本代表(SAMURAI BLUE)が大迫勇也のゴールで中国代表に1-0の勝利を収めた。日本は同予選初勝利、一方、中国は2連敗を喫した。

 これまで4バックで戦ってきた中国だが、「守備に修正を加える」と語っていた李鉄(リー・ティエ)監督は5-3-2システムを採用。フィールド選手の8、9人でゴールを固めた。

 ところが、まったくプレスをかけに行かない。日本のサイドバックやサイドハーフが持ち上がってもコースを消す形だけで、まったくボールサイドに向かわない。日本の両サイドバックがフリーのまま、高い位置まで持ち込める状況が続いた。

 日本のゴールが決まるのは時間の問題でもあった。

 前半を終えた段階で、シュート数は日本の13本対0本(1本カウントすることもできるか)。

 その中国の体たらくぶりに、DAZNのゲスト解説を務めた元日本代表の岡田武史氏は、「気になるというか、戦い方を変えなけければ、ちょっと……このままの戦い方だと、国内でかなりのバッシングを受けますよ。(ポゼッションが3割弱)ポゼッションというか、勝つ気あるのかい? と言われても仕方ないです」と警鐘を鳴らした。

 そして攻撃にまったく繰り出せず、「まずボールを取りにこなかった。2トップまで下がっていたのでカウンターしようがなかった」と首をひねった。

 後半は交代選手がプレッシングに出たものの単発で、戦術的な守備、という感じではなかった。ここでも日本のミスに救われた形で、結果、最少得点で試合終了を迎えた。

 90分のデータは、シュート数が日本の18本対3本。しかも中国の枠内シュートは、オーストラリア戦に続き2試合連続ゼロ。結果的に、ボール支配率も前半とほとんど変わらなかった。これには岡田氏も、「ちょっと、かなり重症と言いますか。このままではまずいだろうという感じでしょうね」と、眉をひそめた。

 W杯で日本代表を二度率いた経歴とともに、中国リーグ杭州緑城の元監督でもあり、さらには中国の育成にも携わってきただけに、そのトップチームである中国代表の気迫のなさに、岡田氏は厳しい言葉でその背中を押していた。

 アジア最終予選、日本は10月7日にアウェーでサウジアラビア、12日にオーストラリアと対戦。伊東がサウジアラビア戦は出場停止となる。

 一方、中国はこのままカタールに残って合宿を続け、10月7日にホーム扱いのベトナム戦、12日にサウジアラビアとのアウェーゲームに臨む。

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【PHOTO】日本代表FW大迫勇也の一挙手一投足(6枚)

[文:サカノワ編集グループ]

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