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加藤望新体制がスタート。「レイソルに関わる全員が一つに」主将大谷が誓う

初練習を行った柏の加藤望監督 (C)SAKANOWA

初陣は19日、アウェーで最下位の名古屋グランパスと対戦。

 下平隆宏前監督の解任によりスタートした加藤望新体制の初練習が、5月15日に日立台で行われた。ミーティングでは選手個々がそれぞれの力を最大限に発揮しながら、みんなで一つになって戦っていこうという話が、加藤監督からされたという。その後の全体練習の紅白戦では、さっそく熱いバトルが展開されていた。

 ミーティングでは加藤監督から「それぞれが責任を持って、一人ひとりが力を出し切る。みんなの力をチームのために合わせて、今の状況を打開していこう」と言った話がされたという。

 主将の大谷秀和は「シモさん(下平前監督)が責任をとったとはいえ、ピッチで実際に戦っていたのは選手。僕らが危機感を持ってやらなければ、状況は変えられない。監督が変わったから必ず好転するわけではない。責任を持って、取り組む必要がある。ただ、みんな前を向いてトレーニングできていて、雰囲気も決して悪くはありません。あとは結果を出すだけです」と語った。

 そのうえで、大谷自身がどのような役割を担うのか。彼は次のように強調していた。

「チームが一つになることが一番大事。試合に出る選手がいて、ベンチの選手がいて、出られない選手がいて、それぞれが違うところを見るのではなく、レイソルに関わる全員が一つの方向を向くことが大事。そういうところは意識していきたい。それぞれが持っているものを出して、チームのために出して、この状況を乗り越えるように持っていきたいです」

 FIFAワールドカップ・ロシア大会に向けた中断前の最後の一戦は、5月19日に最下位の名古屋グランパスとアウェーで対戦する。「とにかく勝つしかない。ノゾ(加藤望)さんが監督になって迎える最初の試合。何がなんでも勝って帰り、サポーターを喜ばせたい」と、大谷も気合を入れる。

 この日、コーチから昇格した加藤監督はやや控えめに紅白戦で指示などを出すシーンは限られた。ただ全体メニュー後はコーチ時代と同じく、若手選手との居残りのシュート練習ではパス出し役を務めて、一緒に汗を流していた。

 加藤カラーがより色濃く出されるのは中断期間に入ってから。柏の現実的な目標は、リーグ戦での上位進出とACL出場権の獲得になるか。再浮上へのキッカケを掴むためにも、まず目の前の名古屋との一戦に必勝を期す。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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