【広島】スキッベ監督、JFA審判国際交流の人選に疑問視「日本よりレベルの高いところから呼ばなければ学べない」
広島のスキッベ監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
柏と引き分け、リーグ優勝は厳しくなる。
[J1 31節]柏 0-0 広島/2025年9月23日19:03/三協フロンテア柏スタジアム
リーグ優勝へ追撃を狙った上位対決、サンフレッチェ広島はアウェーで柏レイソルとスコアレスで引き分けた。
セレッソ大阪に勝利を収めた首位の鹿島アントラーズとは、9ポイント差に開いてしまった。残り7試合と考えると、広島にとっては痛恨のドローになった。
そういった悔しさもあったのだろう。広島のミヒャエル・スキッベ監督は試合後のDAZNのフラッシュインタビューで、「すごくファンタスティックなゲームをしました」と振り返るとともに、JFA審判交流プログラムでヨーロッパ以外の審判を受け入れ、Jリーグでジャッジすることに疑問を投げ掛けた。
「JFAでしょうか、Jリーグでしょうか。日本でも自分たちの素晴らしい審判がいるなか、すごく良いレベルにあります。そこに呼ぶのであれば、もっとレベルの高いヨーロッパの審判を呼んでほしいと」
この日はカタールから2週間派遣されてきたモハメド・アハメド氏が主審を担当。他の副審やVAR、AVARは日本人が担った。
「我々が学ぶ立場にあるのであれば、よりレベルの高いところから招集するべきだと思います。良いクオリティの審判を呼ぶべきだと思います」
そのように国際審判を招集する際の日本サッカー協会(JFA)の基準に首を捻った。
この交流プログラムはコロナ禍明けに再開。イングランド・プレミアリーグのシーズンを終えたばかりの主審が来日した際、まさにプレミア基準のジャッジをして話題を集めた。
このプログラムの狙いは、AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)や今夏はクラブ・ワールドカップ(クラブW杯)にも日本勢が参戦するなか、様々な大陸や国の笛にも対応できるようにというところに主眼が置かれている。
関連記事>>【日本代表】一発レッドカード、DOGSO(決定機阻止)になる「4条件」とは? 上田綺世に後方タックルのメキシコ代表DF、VARを経て判定覆る
スキッベ監督の指摘は、試合によって判定のぶれ幅が大きくなってしまうことを問題視していることもうかがえる。日本の審判団が“学ぶ”ことを重視するのであれば、Jリーグとしてプレーのみならず試合全体のレベルを本来目指す5大リーグなどを担当する欧州から呼ぶべきではないかと提言している。