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【J1前半戦総括&展望】徳永悠平/長崎「点は取れている。そこは自信を持っていい」

V・ファーレン長崎の徳永 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

 J1初参戦で4連勝など勝点17を獲得。収穫と課題は?

 J1初参戦で序盤戦は6試合勝ち星なし(2分4敗)と苦しんだものの、そこから4連勝で一気にジャンプアップに成功。FC東京から加入した徳永悠平、屈強リベロの高杉亮太らを中心とした堅守を武器にする一方、ファンマと中村慶太が好調をキープして15試合中13試合でゴールを奪っている。ただ中断直前の15節・横浜F・マリノス戦では二度リードを奪いながら、2-5と痛恨の逆転負けを喫してしまった。

 J1で行ける――そういった手応えを掴めたのは収穫と言える。しかし、日本代表も経験する徳永はベースアップの必要性を説く。

 横浜FM戦後、14試合フル出場を果たした不動のストッパー徳永悠平に話を聞いた。

――横浜F・マリノス戦は二度リードを奪っただけに、勝ちたかったですね。途中で集中力が切れてしまったように感じましたが?

「暑さもあり、ボールを相手に持たれる間に体力が消耗させられた部分は多少なりとも関係したと思います。そうなると、ちょっとしたミスから相手にボールがこぼれたりするもので、このような展開になってしまいました」

――点差は開いたものの、内容的には「僅差」だったと言えたかもしれません。

「みんなで監督の狙い通りのサッカーを最初はできていたと思いますし、そこで守り切りたかった。集中力やコミュニケーションといった細かいところでやられてしまった。ディテールにこだわり修正していきたいです」

――高杉選手がかわされて、田上選手がクロスを弾き切れず、シュートに飛び込んだ徳永選手も間に合わなかった。2失点目は3バック全員が失点に絡むような形になってしまいましたが、そうなると長崎としては苦しい展開を強いられてしまいますね。

「自分を含め、個の対応で負けてしまったら僕らは勝負になりません。そこはもう一度見直して、突き詰めたいです」

――中断期まで15試合で勝点17を獲得。昇格1年目と考えると健闘していると思いますが?

「いや、まだまだ足りません。とにかく、目の前の1試合、1試合。そこに全力を尽くしていくしかないです」

――長崎に移籍してから約5か月、徳永選手自身の調子は?

「ある程度、やりたいと思うサッカーは表現できていると思います。ただ最後の『個』のところで、強い相手と対戦すると差を感じます。すぐに上手くなったり、個の能力が上がたりするわけではないので、少しずつ僕もトレーニングで高めていきたい。自分たちのこのサッカーを成熟させていきたいです」

――J1で”やれる”という手応えも得られた?

「そうですね。自分たちの狙った形から点も取れています。その部分は自信を持っていいと思います。もちろん反省すべき点は反省して」

――中断期のテーマは?

「自分でも調整したり、あとはトレーナーに相談したりしながらフィジカルトレーニングも行っていきます。夏場は体力的に間違いなくしんどくなるので、もう一段階コンディションを上げられるように取り組んでいきます」

Posted by 塚越始

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