【鹿島】ジーコ魂注入「タイトルを獲って名前を残すことが大事」。和泉竜司が闘志を高める
鹿島の和泉竜司。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
広島戦のポイントは「3バックの脇をどのように突いていくか」。
[J1 12節] 広島 – 鹿島/2022年5月7日14:00/エディオンスタジアム広島
J1リーグ鹿島アントラーズのMF和泉竜司が5月6日、オンラインによる取材に応じて、翌日のサンフレッチェ広島戦への意気込みとともに再来日したジーコ・クラブアドバイザーから送られたゲキについて語った。
レネ・ヴァイラー監督のもと、中盤のリンクマンかつバランサーとして重宝され、今季これまでリーグ9試合に出場。名古屋グランパスから加入3年目を迎えた28歳のミッドフィルダーは、まさに大人の振る舞いで、若手の多い元気なチームを支えつつ、自らも躍動している。
そして今節対戦する広島は、3-1の勝利を収めた前節のジュビロ磐田戦に続き3-4-2-1の布陣を採用してくることが予想される。ただし、スタイルの特徴は異なると警戒する。
「両ウイングバックがとどまっているわけではなく積極的に仕掛けてくるので、空いたスペースが出てきて、また(システム的には似ている)磐田戦とは違った試合になると思います。3バックの脇をどのように突いていくかが大事だと感じています」
「スピードと走力のあるいいチーム。自分たちのやっているサッカーがより試される試合になります。相手のストロングを消して自分たちのストロングを出し、相手のウィークを突いていく。その準備はできています」
そのように和泉はミヒャエル・スキッベ監督の就任した広島との今季初対戦を楽しみにしていた。
また、この日、ジーコ氏が合流。選手たちにゲキが送られたが、リーグ首位に立った状況でのクラブの象徴かつレジェンドからの言葉にはまた重みがあった。
そして和泉は優勝への思いを一段と強くした。
「エンブレムをつけて戦う責任はもちろん大事だけれど、やはりタイトルを獲ること。このクラブでタイトルを獲って名前を残すことが大事で、そうでなければ、このクラブにいる意味はないと言っていました。そのために気を引き締めてやっていかなければと改めて思いました」
一つ勝利を重ねるごとに、その目標が現実味を増す。とはいえ、できることはただ一つ――。和泉は次なる目の前の広島戦に勝つことだけに集中していた。