上田綺世シュートなくセルクル敗戦。プレーの質は高いが、パスが来ない
上田綺世。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ポストプレーで起点になり、プルアウェイでコースを作り出すも…。
[ベルギー1部 5節] ゲンク 2-1 セルクル・ブルージュ/2022年8月20日18:15(21日1:15)/クリスタル・アレナ
ベルギー1部リーグ、セルクル・ブルージュの日本代表FW上田綺世はアウェーでのKAAゲンク戦、センターフォワードとして先発フル出場したが、シュートを1本も打てず、チームも1-2で敗れた。
開幕戦以来勝利のないセルクル・ブルージュは、上田が2試合連続でCFとして先発。プレッシング、ポストプレー、オフザボールでの動きなど、高いクオリティを見せていたが、ここぞという場面でパスが来なかった。
後半開始からは9番をつけるケビン・デンキーが投入され、今季初めて2トップが採用される。ただデンキーが上田を生かそうとする場面はほとんどなし。同じく2列目のアタッカー陣も我の強さは伝わってくるが、強引なアタックやシュートでプレーを終わらせ、チームとして崩す意識が感じられない。
またデンキーが駆け上がり、上田がプルアウェイの動きで完全フリーになったシーンもあったが――。そこでパスは来ず、シュートを選択したデンキーだが、GKにセーブされた。
ただセンターバックのセルビア人DFボリス・ポポヴィッチは、上田の動き出しを感じ取ってフィードを放つなどしていた。そうした周囲からの信頼を一つひとつ得ていきたいところ。欲しいのは感覚を共有できるパートナーだ。
セルクル・ブルージュは1勝1分3敗(2得点・6失点)で18チーム中16位。伊東純也の抜けたゲンクだが、開幕戦で敗れたあと4連勝(15得点・8失点)で暫定首位に立った。
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