【高校選手権】東山の新谷陸斗主将が選手宣誓、コロナ禍の3年間「やはりサッカーは仲間みんなでするものだと実感」「101枚目のページに新たな歴史」
全校の旗のもと、東山高の新谷陸斗キャプテンが堂々と感動的な選手宣誓を行った。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「高校入学当初から新型コロナ感染症が流行していました。思う存分サッカーができない日々が長く続き、何度も不安を抱きました――」
101回全国高校サッカー選手権大会(主催・日本サッカー協会)は12月28日、国立競技場で開会式が行われた。全選手が入場したあと京都府代表の東山高校、新谷陸斗キャプテンが選手宣誓を行った。このあと15時から開幕カードの成立学園(東京B)対 津工業(三重)戦が行われる。
ちょうどコロナ禍の3年間、このチームメイトたちと戦ってきた。新谷キャプテンは選手宣誓でその思いを込めた。全文は次の通り。
「宣誓。私たち選手一同はここ国立競技場に集えたことに、とても感激しています。
高校入学当初から新型コロナ感染症が流行していました。思う存分サッカーができない日々が長く続き、何度も不安を抱きました。
私のチームでは個人練習の日々が続きました。そうしてボールと向き合っている時、味方や相手選手のプレーをイメージして練習していることに気が付きました。
やはりサッカーは仲間みんなでするものだということを、改めて感じることができました。
ワクチン接種が進み、感染症対策が徹底されたことにより、感染状況は落ち着き、いま私たちはこの選手権という大きな舞台に立つことができています。
これは大会関係者の方々をはじめ、私たちを支えて下さった人たちのおかげです。本当に感謝しています。ありがとうございます。
先日カタール・ワールドカップが開催されました。日本代表は惜しくも目標のベスト8にあと一歩届きませんでした。しかし、グループステージで強豪ドイツ、スペインを相手に歴史的勝利を収めてくれました。
この勝利は私たちに新たな景色を見せてくれました。その姿は私たちだけではなく、世界中の多くの人々に夢や希望、感動を与えたと思います。
次は私たちが勇気や感動を日本中に届けたいと思います。今年は第101回大会。高校サッカー新時代の幕開けとなる年です。101枚目のページに新たな歴史を刻み、これからの未来を切り拓くことをここに誓います。
令和4年12月28日、京都府代表東山高校 サッカー部主将 新谷陸斗」
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