高校世代のサッカー日本一決定戦で疑惑のゴール。青森山田のファウルでは!? 広島ユースは逆転負けで涙
物議を醸してきたロングスローから…。(C)SAKANOWA
プレミアリーグファイナルの試合終了間際、議論を呼んできたロングスローから…。
[U-18 プレミア決勝]青森山田高(EAST) 2 -1 広島ユース(WEST)/2023年12月10日13:00//埼玉スタジアム2002
高円宮杯JFA・U-18プレミアリーグ・ファイナル(決勝)、青森山田高校が2-1でサンフレッチェ広島ユースに逆転勝利を収めて、ユース世代の頂点に立った。青森山田は4年ぶり三度目となるユース世代の頂点に立った。
49分、広島が波状攻撃から井上愛簾がヘッドで決めて先制する。試合はそのまま進み、90分、物議を醸す得点が決まる――。
青森山田の小沼蒼珠がロングスローを放ち、ボールは放物線を描いてゴールに直接向かっていく。広島のGK山田光真が対応すると、目の前に入ってきた青森山田の米谷壮史のチャージを受ける。山田はジャンプしてボールを弾こうと手で触れたが、ボールはそのままゴールネットを揺らした。
主審はGK山田のオウンゴールで、青森山田のゴールを認めた。そして90+4分、津島巧が逆転ゴールを決めて、東地区王者である青森山田が逆転勝利を収めた。
そのオウンゴールのシーンの動画が、SNSでも拡散されて物議を醸している。
広島のGK山田は一旦前へ出たあと下がって対応。そこに米谷が下がりながらチャージに来ている。
GKはジャンプした際に米谷のチャージを受け、ボールに指先しか触れられなかった印象だ。米谷がボールに向かってプレーしているようには見えないものの、主審は正当なチャージと見なしたようだ。
関連記事>>エスパ髙橋の染野へのPKファウルは”誤審”? 元国際主審「イニシエイトの印象」、元日本代表「ファウルではないかな」
青森山田のゴールへの執念が実ったシーンと言える。ただ、ゴール前の密集で、VARが採用されていないため、ファウルが見逃された可能性も高い。また、スタンドとピッチに距離があることを活用するものの、オフザボールの時間を増やす弊害もあるなど日本の高校サッカー独自の課題と言えるロングスローの在り方を含め、改めて議論を呼びそうだ。