【W杯 日本代表】ベルギー史上最強FWルカクをどう抑える? 昌子源の決意
ロシアW杯グループリーグ2試合にフル出場している日本代表の昌子源。ベルギー戦で必勝を誓う。写真:新井賢一/(C)Kenichi ARAI
昌子と同じ25歳ながら、すでに同国最多40ゴールを量産。今大会すでに4得点。
[ロシアW杯 ラウンド16] 日本 – ベルギー/2018年7月2日(日本時間3日午前3時)/ロストフナドヌ
ベルギー代表FWロメル・ルカクは25歳ながら国際Aマッチ71試合に出場し、すでに同国最多の40ゴールを決めている。 190センチ・94キロという桁違いのフィジカルを持ち、今大会すでに4ゴールを決め、得点ランク2位タイと得点王も射程圏に捉える。
W杯欧州予選でも8試合11得点と爆発。さらに2017-18シーズンにエバートンから移籍したマンチェスター・ユナイテッドでも、34試合16ゴールを決めている。日本代表が勝機を見出すためには、このベルギー史上最高のストライカーを封じ込めなければならない。
ルカクはグループリーグ第2戦のチュニジア戦で足首を傷めて途中交代し、すでに決勝トーナメント進出を確定させていたイングランドとの第3戦は欠場している。ただ、そこで休息できたことで、ベルギーのロベルト・マルティネス監督は「すでに回復している」と、日本戦での先発復帰を示唆していた。
そのルカク対策について、日本のCB昌子源は7月1日の前日記者会見で、次のように語った。
「ルカク選手のみならずベルギーには良い選手が揃っているので、対戦を楽しみにしています。ポジション的に、ルカク選手とマッチアップする機会は多くなる。メンタル的に気持ちから勝っていかないといけない。ベルギー相手にも、強いメンタルを持って戦っていければと思います」
さまざまな駆け引きで後手に回らないこと。メンタル的に強い気持ちを持って戦うことの大切さを強調していた。日本としては、ロングボールをゴール前に入れられては分が悪い。ルカクに良い形でのクロスをいかに入れさせないかが重要なポイントになる。昌子とルカクは同じ25歳(昌子は92年12月、ルカクは93月5月生まれ)。舐められるわけにはいかない。
そして昌子は改めて日の丸を背負う誇りと責任を強調し、この一戦に懸ける想いを語った。
「僕たちは日本の新たな歴史を作りに来たわけで、その(過去最高成績の)ベスト8以上を目指すためにこの大会に来た。ここからはプレッシャーや期待があると思いますが、まず持っている全力を出すことが必要。(延長で決着がつかなければPK戦になるが)PK戦はいろんな準備が必要だと思いますが、それこそ強い気持ちが必要になると思います」
この舞台でしかできない経験。日本代表の背番号3は、むしろ世界最高峰のストライカーをはじめとするタレント軍団との対戦を心待ちにしていた。
文:サカノワ編集グループ