ザッケローニ氏来日、日本代表監督の就任時と状況酷似!?Jリーグで指揮か、それとも…
日本代表監督時代のアルベルト・ザッケローニ氏。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
J1最終節、どこかの会場を視察?
元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏がこのほど来日し、都内で目撃された情報がSNSで写真とともに伝えられている。ちょうどJ1リーグの最終節を迎えるタイミングでもある。もしかすると――来シーズンのJリーグでの監督就任に向けた動きか!? それとも……。12月7日、どこかのスタジアムに姿を現すのだろうか。
状況的には日本代表監督の就任が決定した時と似ている。2010年8月、日本サッカー協会からついに新監督が発表されるという段階に入ったが、具体的な情報が出てこない。そうしたなか、まさに都内で契約交渉のため来日していたザッケローニ氏が目撃されたことがスクープされ、その直後、日本代表監督への就任が正式発表された。
ザック氏は現在66歳。2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)まで日本代表を率いたあと、 2016年に中国超級リーグの北京国安を率いたが、成績不振により、わずか半年で解任に。そして2017年から2019年までUAE(アラブ首長国連邦)代表の監督を務めたが、今年1月の同国開催のアジアカップ準決勝でカタールに0-4と敗れ、職を解かれた。その後、フリーとなっていた。
これまでもザック氏サイドの仲介人からの「売り込み」がJリーグクラブにあったことはよく知られる。今回、もしかすると……J1クラブの監督就任に向けた交渉で来日しているのか!? 最終節のどこかのカードの観戦に訪れるのか?
2011年に岡田武史氏、西野朗氏ら日本代表クラスのネームバリューと実績のある元監督にオファーを出している(いずれも断られペトロヴィッチ氏が就任)浦和は、リストアップしている可能性があり得る。また、関東からの近距離圏を含めれば、湘南ベルマーレ、ベガルタ仙台、松本山雅FC、清水エスパルスなども、来季体制が未定と言われる。名古屋グランパス対鹿島アントラーズが行われる豊田スタジアムも十分視察可能な圏内だ。あるいは、すでにシーズンは終わっているものの、相馬直樹監督の退任が決まったJ2のFC町田ゼルビアがダークホースか?
ザッケローニ氏は1953年4月1日生まれの66歳。イタリア出身。ACミラン、SSラツィオ、トリノFC、ユヴェントスFCなどセリエAの名門を率いて、ミラン時代の1998-99シーズンにスクデットを獲得している。
日本代表では就任初戦でアルゼンチン代表から史上初の勝利を収めることに成功。日本の5大会連続でのW杯出場を成し遂げたが、ブラジルW杯では1分2敗でグループステージ敗退に終わった。その後、欧州で指揮を執る機会は得られずにいる。
もちろん日本以外からオファーを受けている、あるいは何かしらの仕事や用事でちょっと立ち寄っているという可能性もあるだろう。とはいえ日本への愛着はあるというだけに、もしかすると……。J1リーグ最終節のあと、具体的な話が出てくるか。
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[文:サカノワ編集グループ]