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【神戸】GKウーゴ・ソウザ移籍問題の現状整理。試合はメンバー外、「1週間遅らせてほしい」だけ!? 契約合意も「家族の事情」で本人撤回説

GKウーゴ・ソウザ。(Photo by Wagner Meier/Getty Images)

クラブ間合意で、試合に出られない状況か。

 J1リーグのヴィッセル神戸が獲得に向けて合意に至っていたブラジル1部(セリエA)CRフラメンゴに所属するブラジル人GKウーゴ・ソウザ(Hugo Souza)だが、1月15日、一転してウーゴ自身の「家族の事情」で撤回する意向を示したという。ただ、1週間ほど出発を遅らせてほしいと訴えているだけとの情報もある。果たして、どのような状況になのか整理したい。

 ブラジル代表にも選出経験(試合出場歴はなし)のある193センチ、23歳の大型GKは新天地を求めていたなか、ポルトガル1部GDエストリル・プライアなど欧州のクラブからも関心が示されるなか(過去に交渉頓挫)、神戸がオファー。『グローボ』などによると、当初は「1年間のレンタル+買取オプション」の条件を提示。しかしフラメンゴはその条件であれば欧州移籍を優先させたいと主張した。

 そこで神戸は移籍金130万ドル(約1億7000万円)で3年契約、両者が50パーセントの保有権を買い取るという条件で、1月12日、クラブ間合意に至ったと報じられた。

 ところが15日、ブラジルの移籍情報を専門とするジャーナリストのヴェネ・カーザグランデ氏(@venecasagrande)が、「ウーゴ・ソウザは、もはやフラメンゴからヴィッセル神戸に売却されるべきではないだろう。ルブロ・ネグロ(フラメンゴ)は売却のオファー(50%、130万ドル)を受け入れたが、ゴールキーパーは家族の問題を理由に日本行きを再考し、日本のチームに行くという決断を撤回した。今のところフラメンゴは(交渉)継続中」とレポートしたのだ。

 カーザグランデ氏は、すでに「契約合意」に至っているため、ウーゴの移籍が完全に途絶えたわけではないとも補足していた。家族の事情とは、母親の健康問題ということだ。

 するとウーゴ・ソウザは直近のフラメンゴの試合ではメンバー外に。つまり、クラブとしては、移籍が決まった選手ということで起用できない状況になったということだ。

 そしてフラメンゴについて詳しく取材する『Torcedores』は1月16日、「今回の取引は崩壊しようとしている」とレポート。ただ、同メディアの情報として、「ウーゴ・ソウザは1週間、日本へ行くのを遅らせてほしいとクラブに求めた」とも報じている。これが事実であれば、移籍時期が少し遅れるだけで、このあと合流するということだろうか。

 ただ、もしも日本に行くこと自体にあまり乗り気でないのであれば、神戸が家族のサポートを含めて約束するか、あるいは新たなタレントを探すか。そういった選択も迫られているようだ。

 神戸加入が実現するのあれば、ウーゴのメンタル面のサポートも大切になってきそうだ。

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