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ベルリンダービー“意味深起用”、原口元気のシュツットガルト移籍が加速

原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

VfBのチームマネジャーも「興味深い選手の一人」と語る。

[ドイツ1部 18節] ヘルタ・ベルリン 0-2 ウニオン・ベルリン/2023年1月28日15:30(日本時間23:30)/オリンピア・シュタディオン 

 ドイツ・ブンデスリーガ1部ウニオン・ベルリンがヘルタ・ベルリンとのダービーを2-0で制して、リーグ2位をキープした。VfBシュツットガルトから獲得オファーが届いていると判明したウニオンのMF原口元気(HARAGUCHI Genki)は89分から途中出場して、勝利に貢献している。

 シュツットガルトのファビアン・ヴォールゲムス・マネジャーは今節の試合前、DAZNドイツ版の取材で原口獲得について問われると、「とても興味深い選手の一人です」と、戦力として欲していることを明かしていた。交渉は進んでいるが、基本的に移籍に向けて大きな障害はないと見られている。

 そしてウインターブレイク明けはリーグ2試合連続で先発していた原口だが、この日はベンチスタートに。今回は原口が浦和レッズからドイツへ渡った最初の移籍先であるヘルタが対戦相手だった。

 しかもベルリンダービー。思い出が詰まり、何より絶対に負けられない気持ちを持っていた一戦で、最後の交代カードとして、試合終了間際にピッチに立ったあたりは、ウルス・フィッシャー監督の計らいも感じられた。試合後には、多くの選手が笑顔で原口のもとへ駆け寄っていた。

 ドイツの冬の移籍マーケットは1月31日まで。1部残留を目指すシュツットガルトはセンターハーフの補強を模索し、複数の選手をピックアップしてきた。ただ本命だったボデ/グリムトのノルウェー人MFヒューゴ・ヴェトレセンへのオファーが、これまで三度断れてきたという。そこで新たなターゲットとして、経験のある31歳の原口に白羽の矢が立った。

 日本代表にもコンスタントに選ばれてきた原口は、今季インサイドハーフを主戦場にリーグ19試合出場。ウニオンとの契約は2022-23シーズン末までとされ、約半年間の移籍金が発生する。

 シュツットガルトは現在4-2-3-1を採用しているが、復帰したブルーノ・ラッバディア新監督は4-3-3での戦いを検討している。そこでプレスバックなども怠らない原口のハードワークが買われた形だ。ただ好調なウニオンもここからカップ戦との連戦が待っている。果たして原口は、どのような道を進むのだろうか。

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