久保建英の動向に影響!?アーセナルがレアルのヴィニシウス獲得を検討
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
1月からの期限付き移籍の候補に浮上。マドリードのEU外の外国籍選手枠が空く?
スペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールが1月に移籍する!? 左ウイングの主力を担う20歳のアタッカーは、その予測不能かつ豪快なアタックで多くの人を魅了しながら多くのゴールをもたらしてきた。今季これまでラ・リーガ1部では13試合・2得点・2アシストを記録してきた。
一方、波が大きくパフォーマンスの安定感を欠いてきた。そのため完全なレギュラー定着とはいかずにいる。それでもジネディーヌ・ジダン監督は忍耐強く彼を起用し、そんな荒々しくもある爆発力を高く評価する。
そんなヴィニシウスを、イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCが来年1月に開く遺跡市場にて、期限付きで獲得しようと検討しているというのだ。ただそう報じたのはイギリスのタブロイド紙『デイリー・スター』で、あまり信ぴょう性が高いと言えない。
いずれにせよ、レアル・マドリードでやや突き抜け切れずにいるだけに、ヴィニシウスに新たな環境を与えるべきではないかという声は多い。
また、ヴィニシウスはレアル・マドリードではEU外の外国籍選手枠でプレーしている。今シーズン中にもスペインのパスポート(二重国籍)を取得できると言われてきたが、そのあたりの続報がスペインでも報じられていない。この問題が解決しなければ、スペイン国外でプレーすることもないと見られる。
ヴィニシウスが移籍した場合、その貴重な枠は一つ空く。となれば、ビジャレアルCFで出場機会をなかなか得られずにいる久保が、レアル・マドリードでプレーするための「枠」ができるのだ。
そういった意味では、ヴィニシウスの動向は、久保にも影響を与えると言える(この冬のみならず。EU外枠を活用するロドリゴ、エデル・ミリトンにも同じく対象だが)。
久保が主戦場としてきた右サイドだが、ビジャレアルでは、スペイン代表ジェラール・モレノ、ナイジェリア代表サムエル・チュクウェゼ、さらに経験豊富なマヌ・ロドリゲスがいて、そして久保も控える。選手層はむしろスペイン屈指と言える厚さだ。
ウナイ・エメリ監督は久保が右MFを得意とすることを理解しつつ、左サイド、あるいはトップ下での起用を試みてきた。ただ、いずれも噛み合わず、主力選手より明らかな差を見せつけられずにいる。そして最近は2試合連続でベンチで過ごしている。
レンタル移籍という期限が限られた立場の難しさもある。出場時間が限られると、どうしても個のアピールや自分の間合いにこだわり、チームの流れに乗れずにいる印象も受けてきた。
一方、レアル・マドリードの右ウイングは、ロドリゴ、マルコ・アセンシオ、ルーカス・バスケスがプレーしている。このポジションも、なかなか固定できずにいる課題の一つに挙げられる(アセンシオにも移籍の噂も)。
腰を据えて勝負する。その意味では、再レンタルではなくて、レアル・マドリードに復帰してプレーをする。ヴィニシウスらの動きによっては、この冬、それも一つ選択肢に入ってくるか――。
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[文:サカノワ編集グループ]