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「20」への上里一将のこだわり、札幌の練習参加について三上GM「西大伍の時とは異なる」

琉球の上里一将(2020年3月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

練習参加しながら、現役にこだわり新天地を探す。ラジオ番組にて、獲得前提ではないと説明。

 FC琉球を2022シーズン限りで退団したMF上里一将が、古巣であるJ1リーグの北海道コンサドーレ札幌の沖縄キャンプに練習生として加わりながら新天地を探している。コンサドーレファンとサポーターの間では「復帰」を期待する数多くの声が飛び交うなか、三上大勝GM(ゼネラルマネジャー)が1月26日、三角山放送局のラジオ『コンサ三上GMのGreat Victory!』でこの件について言及。基本的に獲得前提ではないと語り、経緯などを詳しく説明した。ユーチューブの札幌公式チャンネルで配信されている。

 上里は1月19日のFC町田ゼルビアとのトレーニングマッチに出場。チームで空き番となっている『20番』をつけてプレーしたことで、SNSを中心に話題を集めた。

 全く無名だった沖縄県宮古島の宮古高校でプレーしていた上里を九州大会で発見し、獲得へ尽力したのが三上氏だった。それからプロとして19年を戦ってきた。そして今回、36歳になった左利きのゲームメーカーの練習参加の経緯について次のように語った。

 琉球退団が決まったあと、背番号『20』に愛着を持つ上里だが、あと1年で現役生活20年になることから、こだわりたいという思いを伝えられた。一方、別の道も選択肢には考えているということだった。

 そして札幌の選手を通じて上里がトレーニング環境に困っているという話を聞き、今回、沖縄キャンプに加わることになったそうだ。

 また練習試合への参加だが、札幌のチーム内でコンディションにもばらつきがあり、札幌としても必要として、上里にプレー機会が与えられたという。そのうえで三上GMは次のように説明した。

「昨年の西大伍のような、今後獲得があるかというと、それは今回考えていないです。ただ、うちに在籍してくれた選手がそういう思いで取り組み、離れてからも頼りにしたり信頼したりしてくれて、チームを手助けてしてくれることはありがたいことだと思っています」

 そのように基本的には、獲得前提のトレーニング参加ではないことが強調された。2月5日まで行われる札幌の沖縄キャンプに参加しながら、別チームからの練習参加やオファーを待つということだ。

 その左足のキック精度はいまだに高く、チームの大きな武器になり得る。上里自身も、ペトロヴィッチ監督とそのスタイルにこうして直接触れられていることもプラスになっているに違いない。次なる展開はいかに――。

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