【浦和】ギアクマキスの移籍発表、2/1以降の可能性も。選手登録期間は日本3月、MLS4月まで
セルティックのギアクマキス。(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)
セルティックとしては、ここでバジェットを一度確定か。
欧州主要リーグの冬の移籍マーケットの最終日『デッド・ライン・デー』である1月31日が午後に突入した。ちょうど週末に負傷者が出たチームなどが一気に、土壇場の補強を成立させようと動いている。
スコットランド1部セルティックFCでは、J1リーグ浦和レッズとメジャーリーグ・サッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッドFCが獲得を目指していたギリシャ代表FWギオルゴス・ギアクマキス(Georgios Giakoumakis)の動向が注目を集める一人になっている。
スコットランドの移籍市場は1月31日で締め切られるため、セルティックがフリー以外で選手を補強するためには、この日が今季最後となる。
ただし選手登録期間だが、年間シーズン制であるため、浦和のJリーグは1月6日から3月31日まで、アトランタのMLSは1月31日から4月24日となっている。両リーグはこれからも選手補強ができるのだ。
一般的には「移籍マーケット」と言われるが、正式には「選手登録期間(登録ウインドー)」。選手登録の入れ替えができる期間――となっている。
セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督がギアクマキスについて「(1月31日まで)あと数日、見守ってみましょう」と語っているのは、チームとしてのバジェット(選手人数、選手年俸など)をこの1月末で一度確定することから言っているのだと分かる。
そのため、例えば実質的に移籍が合意されていていても、正式発表がまだ先になることはあり得る。そのためスコットランドの一部メディアが、ギアクマキスの行方について「1月31日のデッドラインデーに決着する」と報じているのは、やや間違っていると言える。もちろん、2月1日から契約を結ぶために発表される可能性もあり得るが。オファーを出していた欧州のUCサンプドリア、カディスCF、FCジロンダン・ボルドーなどは、ここで発表がなければ除外されることになる。
いずれにせよ、この28歳のギリシャ代表ストライカーはメンバー外が続いているため、間もなく何かしらの動きがあるはず。ただ正式な発表が2月1日以降にずれ込んでも、それは決して不可思議なことではないと知っておきたい(日本時間31日22時30分時点でのクラブからの発表はなし)。
なおギリシャメディア『SDNA』は1月31日、ギアクマキスがアトランタと合意したと報じている。
同メディアによると、浦和は移籍金350万ユーロ(約5億円)[※一部では400万ユーロ(約5億6000万円)とも)で完全移籍のオファーを提示し、クラブ間合意に達していた。
しかし28日、最初のオファーを拒否されたアトランタが380万ユーロ(約5億3000万円)プラス、ゴール数や試合出場数に応じたボーナス90万ユーロ(約1億2000万円)での完全移籍のオファーを再び提示。サラリーキャップの枠外となる特別指定選手(DP[Designated Player]スポット)として迎え入れる条件を提示。これでクラブ、個人ともに合意に至ったというのだ。ただ、このサラリーキャップ制が、非常に難しいルールであるそうだが……。