もがき苦しんだ南野拓実、今年初出場のチャンスで渾身のビッグプレー。モナコ快勝に貢献
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
自陣でボールを奪い切ると敵陣へ駆け上がり2点目をお膳立て。
[フランス1部 22節]クレルモン 0-2 モナコ/2023年2月5日13:00(日本時間21:00)/Gabriel Montpied Stadium
フランス1部(リーグ・アン)22節、ASモナコの日本代表MF南野拓実が今年ようやく初出場初スタメンのチャンスを得ると、渾身のビッグプレーからゴールをもたらした。チームも2-0の快勝を収めた。
今年に入り5試合連続でベンチ入りしながらも出場機会なし。チームはリーグ6試合連続負けなしと好調だが、最近は4試合連続で失点を喫していた。そこでトップ下に抜擢されたカタール・ワールドカップ(W杯)にも出場した日本代表アタッカーが、そのポテンシャルの高さを示す。
1-0とリードして迎えた13分、自陣でボールを持った相手選手とバトル。南野はボールを奪い切るとそのまま持ち上がり、左サイドへ展開する。
モナコの18番はプレーを切らさない。そのままゴール前へ駆け上がって相手を引き付けると、クロスに対しファーに入ったブレール・エンボロが頭で押し込む。モナコが2-0とリードを広げ、南野は85分までプレー。チームはそのまま、5試合ぶりの無失点勝利を収めた。
カタールW杯で日本代表の10番をつけ、ドイツ代表戦では堂安律の逆転ゴールをアシストした。ただ、ウインターブレイク明け、所属先ではなかなか出場機会を得られずにいた。
もがき苦しんできた南野が与えられたチャンスにしっかり一発回答で示し、チームを勝利へと導いた。
MINAMINOは健在――。この男の復活劇がここから始まる。